新海誠監督が描いた、バッテリーがからっぽになるまで力を使い果たしてしまった主人公たちの夏:『小説 天気の子』読了

映画監督新海誠さんの『小説 天気の子』を読了。

映画『君の名は。』の構成が

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重層的(「観る度に発見がある」と言われている)であったことから、

新海誠作品を本で読むのに苦戦、

するかと思いきや・・ 早々に設定が頭に入り、300ページ超を二日で読み切りました ^^

<< 2019年7月18日投稿:画像は記事にリンク >> 新海誠監督の波に2019年はいち早く:深夜0時最速販売!新海誠監督直筆サイン入り『小説 天気の子』(角川文庫)発売&カウントダウンイベント 参加記

天気を操る少女

東京へ家出してきた少年が、

” ノートには大きく『お天気、お届けします』と書かれていて、その下にはデザイン案や申し込み方法や料金体系のメモ。僕が考えた「晴れ女ビジネス」WEBサイトの設計図だ。”(p98)

とアイディアを思いつき、そこに

” 人間の願いとか祈りとかってのは、現実に世界を変える力があるんじゃないか。

俺たちの脳みそは頭蓋骨の中で完結してるわけじゃなくて、なんらかの形で世界全体と繋がってるんじゃないか。

・・中略・・

だからまあ ー 俺はさ、あの女の子の能力は、いろんな人の想いを受け取って世界に届けるっていう、なんかそういうもんなんじゃないかって思うんだよね。”(p117)

という特殊能力を持った少女に出逢い、そこからファンタジーも入り混じって・・ と、ストーリーは展開していきます。

小説は小説、映画は映画

東京が舞台で、新宿をはじめとして馴染みあるロケーションで繰り広げられる状況に親近感を抱いたり、

映画を観ることを前提に本を読んでいたので「このシーン、映画ではどう描かれているのかぁ」といったことを想像する楽しみに。

映画に関して、新海誠監督は「あとがき」で

” 映画版と小説版の違いについて言えば、両者は基本的に同じものである。ただし、小説にあって映画にはない、という描写はけっこうある。

これは別に映画で描ききれなかったというわけではなく(映画は映画で過不足なく作ったつもりです)、

小説のためのサービスというつもりだったわけでもなく、映像と小説というメディアの違いに起因すると思う。”(p297)

と述べられており、同じなんだけど、違った楽しみかたが出来るという

本書で得られた読後感を、後日、映画版で重ね合わせてみて、どのような感情が引っ張り出されるか楽しみにしたいと思います。


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