鈴木宗男、佐藤優両先生登壇の勉強会で政治家としての矜持、北朝鮮情勢の見立てなどについて学んできた。:「東京大地塾」参加記 ⑥

当初は「とりあえず」といった動機から、図らずも定期的な参加となっている新党大地主催の勉強会「東京大地塾」に参加。

佐藤優先生が、仕事の関係で若干遅れて到着されるとのことで、最初は鈴木宗男新党大地代表の(通常より長めの)挨拶から

間もなく公民権停止期間が明ける鈴木宗男新党大地代表

大臣辞任に追い込まれた発言に関連して、高学歴を誇り勉強した政治家は多いものの

必要なのは「頭が良い政治家」だと。頭が良いとは、国民の思いを受け止められることで、

田中角栄元首相が、いまだに折に触れ名前が上げられるのは、しっかり国民の思いに応えていたからだと。

その点、大臣辞任に関連して「一切の責任は自分にある」と任命権者として責任を認めた安倍首相の潔さを評価。

懸念される北朝鮮情勢の行方

その後、ロシア行きのお話しなどが報告され、程なく佐藤優先生が到着。

今回の(メイン)テーマは風雲急を告げてきた北朝鮮情勢でしたが、(佐藤優先生は)冒頭「しばらく大丈夫そうだ」との見通しを示され、

それは開戦すると戦火に巻き込まれる蓋然性が高い韓国に居る在留アメリカ人が把握されているだけで10万人に及ぶそうで、国外に退去していく兆候が見られないこと。

一先ずの避難先としてミサイルが打ち込まれない中国が濃厚だが、そういった動きが見られるようになると「アブない」と・・。

ときに参加者と考えながら・・

また、見立てとして興味深かったのは、先ごろ北朝鮮で行われたミサイル発射実験が失敗に終わったことの推測の一つに

アメリカのサイバー攻撃が奏功した可能性が指摘されること。実験失敗後のアメリカの反応などを見ていると、

そのような推測も成り立ち、今回の背景にそういった側面があったか否かは現時点で明らかにはならないものの

北朝鮮のハッカーのレベルはロシアを凌ぐとの情報もあり、米朝サイバー戦争という見方も重要な視点であるとの言及。

考えるヒントに、考える習慣

今回のトピックは、「今、そこに迫っている危機」といった捉え方もでき、

いつもの知的好奇心といったレベルから一段、緊張感を上げるべき感覚もありましたが、

「思っていたよりは、まだ」といった着地点。

もっとも外交は常に動いているので、示された見立てをもとに自分自身でも考えてみる姿勢が大切と思いました。

中、後半の時間帯に設定された質疑応答の中で、ミサイルにサリン等の生物兵器搭載の報道も見られることに対して、

まず、生物兵器が熱に弱いなど化学の知識が問われるなど、報道に右往左往しないことの心がけも説かれ、

自分の身に降るかかり得ること、関心を持ったことに対してしっかり調べるなり、そういった在り方について質された思いを抱いた勉強会でもありました。

 


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