テリー伊藤さんが振り返った『元気が出るテレビ!!』『浅ヤン』に賭けていた並々ならぬ思い:『アサヤンVol.21 出禁の男解禁〜蘇るテリー伊藤 アサヤン伝説』視聴記

週末入り前、Twitter内を回遊していた際「こんなイベントあったのかぁ」と、

出典:水道橋博士 Twitter(画像はTweetにリンク)

書店で見かけ興味を持っていたテリー伊藤さんを取り上げた『出禁の男  テリー伊藤伝』関連のトークイベント『アサヤンVo.21  出禁の男解禁〜蘇るテリー伊藤 アサヤン伝説』。

その時点でイベントは終了していたもののアーカイブ期間中(〜2021/9/23)であったため、さっそくチケットを購入し視聴。

TVが最も熱かった時

(テリー伊藤さん以外で)壇上に上られたのは浅草キッドの水道橋博士、既述『出禁の男 テリー伊藤伝』著者 本橋信宏さん、テリー伊藤さんの会社 ロコモーションで苦楽を共にされたディレクター高須SAN(さん)に放送作家 島津秀泰さん。

それぞれテリー伊藤さんと長い付き合いのある方々。有料イベントにつき詳細は控えますが、

テリー伊藤さんが寝る間を惜しんでTVのことばかり考えていた日々、エアコンの効かない部屋での会議、周りは皆汗だくになる中、テリー伊藤さんは一人黄色のダウンジャケットを着て寒がっていた(=体温調整機能が失われてしまったとか)エピソードに、

イベント中の一コマ:左から高須SANさん、テリー伊藤さん、水道橋博士さん、島津秀泰さん、本橋信宏さん

情熱の全てが『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』に向けられていた頃、週末のロケ直前「オールナイトニッポン」放送前に行われていたビートたけしさんとテリー伊藤さんらの番組打ち合わせで、ビートたけしさんから「つまんねぇな」の一言が出ると(企画に執着せず)即座に予定していたロケを中止し、木曜真夜中前から再度企画会議が行われていたというヒリヒリ感に、

東京オリンピック開会式に関して、演出陣が世間の顔色ばかりうかがっていて内容に満足出来なかったことと、その場で示されたテリー伊藤案などなど、80年代のトピック中心に盛りだくさん。

面白さへの尋常ならざる熱量

二部構成+延長戦で何と3時間に迫ろうかという長尺で、テリー伊藤さんご自身は否定的であったものの時に鉄拳も辞さずという舞台裏の回想に、いまだ衰えぬTVと演出への思いに・・

やはり本を読んで感じるのとは異なるテリー伊藤さんの根っこを感じられた濃いぃトークイベントでした。

週末の夜『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』を楽しみにしていた者の一人として企画の一つ一つに賭けた尋常ならざる思いは興味深く、一旦撮影がスタートすると演出に頼ることなく演者を信頼していたという手法に、やはり物事の捉え方など「時代を築いた演出家だったんだなぁ」と。

本のタイトルから想起される出禁にまつわるエピソードは殆どなくTV論、演出論がメインでしたが、根底にあったのは面白い人への飽くなき興味であったとの印象を強くさせられたトークイベントで、本への興味も更にかき立てられました ^^


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