新宿ミラノ座閉館に感じたノスタルジー。自分史で思い出の場所がまた一つ消えていく

 

前回投稿の『インターステラー』を鑑賞した動機の大きな要因に、上映館が年内で閉館となる新宿ミラノ座であった事。

>> クリストファー・ノーラン監督が壮大なる宇宙空間を舞台に描いた家族の絆:『インターステラー』鑑賞記 <<

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2014年12月31日で閉館となる新宿ミラノ座

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勝手なもので、確か前回ミラノ座で映画を観たのは昨年春頃の『シャッターアイランド』であったと記憶。

映画自体は観に新宿へ足を運んでいたものの、ミラノ座はとんとご無沙汰で、無くなると聞くと急に郷愁の念に駆られました。

■□■「新宿TOKYU MILANO内の直営映画館」閉館に関するお知らせ  □■□

 

思い出の場所が、また一つ、、

それも学生の頃を中心として、歌舞伎町界隈で映画場にボウリング場にゲームセンターを内包する複合する施設として街の中心的な機能を役割を担っていたため。

近年は周辺の映画館は軒並み閉館し、建物取り壊しであったり、飲食店などの別利用となり

歌舞伎町自体が過渡期にあって、来春には東宝のシネマコンプレックスが新設されることもあり、

■□■  都内最大級「TOHOシネマズ新宿」が2015年春にオープン □■□

文字通り、一つの時代にピリオドを打つ事の象徴になるでしょう。

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館内の共用スペースには至る所で、かつての上映作品のプレイバックが掲示

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古き良き愛着あった映画館

特に、新宿駅寄りの場所に新宿ピカデリーがオープンしてからは、映画館としての営業は厳しかったと思いますが

その規模から、何時言っても希望の座席で鑑賞出来るであろうとか、ミラノ座の中に複数のスクリーン(4つ)を抱えており

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新宿ミラノ1は座席数1,064というスケール

新宿という街全体の中で公開作品の幅を広げてくれる双方の役割から、映画ファンにとって有難い存在でした。

一時的に、コメディ専門館などの試みも導入されていました。

 

昭和臭漂う歌舞伎町の終わり

館内に足を踏み入れると営業期間が58年に及んだそうで、もはや全席指定のシネマコンプレックスが主流の中で

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閉館を告げる告知

観たいだけ、時間に縛られずに気観れる?全席自由のスタイルはもはや消え行く時代の流れですね。

かの手塚治虫先生は「バンビ」を映画館で100回以上観たとのエピソードを耳にした事あり。

様々なロードショー作品と時を刻んだ場所が無くなってしまう事に、やはり複雑な思いが涌き上がり、様々な場所をカメラに残して・・

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座席後方の出入り口の通路
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ロビーへ通じる吹き抜け/階段

最後の鑑賞作品を無事に観終え、思い出の映画館を後にしました。


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