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ジム・コリンズに学ぶ、経営者の至高の資質:『ビジョナリー・カンパニー』読み始め

 

春くらいから著書名を耳にするようになって、ちらちらと気になっていた『ビジョナリー・カンパニー』を読み始め。

シリーズ化されている中で、手に取ったのは中でも最も評判良く聞こえた『ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則』

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ピーター・ティールが起業家に問う「7つの質問」:『ゼロ・トゥ・ワン』読了

 

時代を動かす、「0から1へ」の原点

恐らく今、ビジネス書カテゴリーで話題の書、ピーター・ティール著『ゼロ・トゥ・ワン』を読了。

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ピーター・ティールが描く、そこに広がる未来:『ゼロ・トゥ・ワン』読み始め

 

書店で見掛けて「良さそうだな」・・ 次いで、電子書籍版での発行を確認して・・ 仲間内の評価を確認して、かなり楽しみな感じで購入。

現在、3分の1程度まで来ましたが、案の定な感じでマーキング箇所がもりだくさん ^=^

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入来祐作さんに学ぶ転機を捉え必死になる力:『用具係 入来祐作』読了②

 

以前エントリーした元読賣ジャイアンツ、現在、DeNA横浜ベイスターズ用具係の入来祐作さん著『用具係 入来祐作 〜僕には野球しかない〜 』読了記で書き切れなかったところ。

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福本豊さんが野球ファンに語り継ぐ阪急ブレーブス史:『阪急ブレーブス 光を超えた影法師』読了

 

世界の盗塁王こと福本豊さんの『阪急ブレーブス 光を超えた影法師』を読了。

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入来祐作さんに学ぶ「変わる力」:『用具係 入来祐作』読了

 

書店に立ち寄った際、ちらちら見かけ、気になっていた元読賣ジャイアンツ等で活躍したプロ野球選手の入来祐作著『用具係 入来祐作 〜僕には野球しかない〜』を読了。

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神田昌典さんの頭の中、その発想法を学べる『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』読了

 

神田昌典さんの代表作の1つ『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』を読了。

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印象的であった、神田さんらしい希望を内包した発信が「あとがき」にあり

(本著で取り上げられている)”この戦略構築法は、あなたがビジネスにロマンを見出すことをお手伝いする本である。 ・・中略・・

ビジネスは、単なる金儲けの手段ではない。この現代で、社会を変革する最強のツール。それがビジネスなのである。” (97%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)

” 歯車を噛み合わせれば、誰でも売れる仕組みはつくれる。それは難しい作業ではない。 ・・中略・・

いまの社会は、確固たる倫理観と思想を持ってビジネスに取り組む人を大量に必要としている。それだけ社会の変革が急がれている。” (97%)

” あなたにしか、できないことがある。だから、あなたはこの時代に生まれてきた。” (97%)

と、本書の目的及び読者への熱きメッセージ。また、終盤にも・・

” あなたは、何のためにビジネスをしているのか?儲けのためか?奉仕なのか?自分のエゴのためか?

それとも人々の約に立ちたいからなのか?顧客の笑顔が見たいためか?それとも世の中を見返してやるためか?

常に自分自身の心の光と闇を見直し、哲学を持ってビジネスに臨むことが、知識という力を持ったものの最低限の義務であることを肝に命じていただきたい。” (88%)

この事を意識して、本を読み進める際の理解を助けてくれます。以下、本のポイントとして感じられた点。

 

普通の人でも、商材の参入タイミングさえ見極められていれば軌道に乗る

” 経営者の優秀さと、ビジネスの成功は一致しない ・・中略・・ 事業への参入タイミングが、ビジネスの成功の鍵を握っているということだ。” (19%)

 ” ある商品を扱おうと思った場合、参入タイミングを予想するには、まずその商品が商品ライフサイクル上、現在どの地点にあるのかを知らなければならない。” (21%)

” 全体事業のうち、約八〇〜八五%の売上はライフサイクルの成長期でつくられることになる。したがって残りの七・五%〜一〇%ずつが、導入期と成熟期でつくられる。” (29%)

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Product Lifecycle

” 上がりのエスカレーターに乗る人は、顧客が商品を求めて、向こうから来る。あまり努力をしないでも顧客数が増え、またリピート購買も多い。

逆に、下りのエスカレーターに乗る人は、こちらから売り込みに行く。” (30%)

” 商品選択を的確に行なうことができれば、もっと楽に、楽しく、確実に商売ができるのである。” (30%)

” 商売が売れない原因のナンバーワンは、商品がわからないからである。 ・・商品・・

顧客に買ってもらうための一番目の作業は、小学生でもわかるように商品が説明されているか、という観点から見直すことである。それで八割方の商売は売上が上がる。” (32%)

例えば業態の流れを参考にすると・・

” 百貨店方式のライフサイクルが一巡すると、今度は、より安いものを求めるディスカウントに走る。これがダイエー、イトーヨードー堂等のスーパーが伸びた理由だ。

このSカーブが終焉すると、次は、より購買目的に沿った店を選択する。すなわち専門店がはやってくるのである。これがマツモトキヨシ、ユニクロという流れ。

その後は、単なる商品を買うのは限界に達して、エクスペリエンシャル・マーケティングといわれる体験型の店舗になる。これがヴィーナスフォートや、エクスピアリと呼ばれるようなエンターテインメントとの融合型店舗である。” (26%)

 

非営利組織(NPO)の時代

近代が脈打つ事として・・

” ピーター・ドラッカーは、著書『ネクスト・ソサエティ』のなかで、NPO(非営利組織)は、今後、大きく成長し、企業に代わるコミュニティの担い手になると言っている。 ・・中略・・

社会的ミッションを掲げることは、企業メッセージが第三者に伝わりやすく、しかも記憶に粘りやすいメリットがある。” (27%)

顧客は選び、切り捨てなければならない

顧客との関係性について・・

 ” 顧客ターゲットを明確に設定しなければ、顧客と感情的なつながりを持てない。” (39%)

” あなたのまわりに、必要なものはすべて転がっている。そのよい点を見つけて、磨いてあげる。それが一番手っ取り早く、憧れられる人を顧客にする秘訣だ。” (46%)

” 誰からも好かれる。しかし誰も魅了できない。顧客を魅了できる会社になるためには、自分に必要のない顧客を捨てることから始めなければならないのである。” (48%)

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ダイレクトマーケティングにおける戦略

戦略について・・

” 本質的に、戦略というのは他社と差別化することである。 ・・中略・・ 企業にとっては差別化が善であり、均質下は悪である。” (47%)

” 最強の競合戦略とは、戦わないことである。” (50%)

” 戦略とは自社の強みをさらに伸ばし、そして事業環境の変化の流れに乗ることである。” (60%)

” 価格は安ければ安いほどいいと思われがちであるが、それ以上に競争優位性につながるのは、価格に関する顧客へのコミュ二ケーション力である。” (60%)

” いまは幸せ状態の顧客に差し迫った必要性を感じさせて行動させることが、あなたができることの価値となる。” (81%)

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ビジネスの仕組みを築くうえで、ほとんどの人が知らない衝撃的な二つの事実・・

” 1.  頻繁なリピート購買が期待される商品の場合、粗利益は七〜八割以上(仕入れが七〜八掛けということではない、粗利が七〜八割!)なければならない”

2.  頻繁なリピート購買が期待されない商品の場合、初回購入の粗利額は一〇万円以上なければならない ” (63%)

350ページ超を経ての学び(まとめ)

これらは、神田さん専門のダイレクトマーケティングの手法によるものですが

” ダイレクトマーケティングは、ある意味で数字のゲーム。きわめてシステマチックな販売方法であり、この数字のゲームがわかれば、非常に速いスピードで成長することが可能である。” (71%)

売りたいもの、提供したいもの、商材の選択はその人自身のストーリー、思い入れなどによって異なってきますが

それが、売上の80〜85%を生み出す「成長期」にありさえすれば、やるべき事、走るべきレールが決まっている事。

そこに時代の要請として、NPOという斬り口、最も今風に表現すると社会起業家ですかね。

本著を読んで、実感した事。自分の文脈に沿って売るべきものを見付け、ダイレクトマーケティングの手法に則ってプロセスを消化していけば

起業後、約1年でその90%が終焉を迎えるという実情の10%の側に、すべからく行けるという事。

 

神田昌典さんの頭の中、その発想法を学べる『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』読み始め

 

神田昌典さんの『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』を読み始め。

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kindle版をダウンロード。実に350ページ超のボリューム

購読のきっかけは、現在、受講中の「ビジネスプロトタイピング講座」で、しばし、本著の紹介があったため。

>>  藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱  <<

>> 近藤太香巳さんが教えてくれた今、小さな事で活躍している事の大切さ:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その弐  <<

>> 神田昌典さんが教えてくれた「起業の本質」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その参神田さんの頭の中、思考法について紹介された内容  <<

内容の方は端的に言うと、神田さんの頭の中、神田昌典式発想法の紹介と活用法。

掛け算されるべき「経営」と「戦略」

” 戦略が間違っていれば、忙しくて儲からない会社になる。給料が少ないから、社員も幸せになれない。もちろん社員の家族も幸せになれない。仕事は面白いかもしれない。ところが仕事中毒になって、仕事のほかには人生がない。これが戦略のない会社の実態である。

戦略のある会社は楽して儲かる。中途半端な儲かり方ではない。勝ち組と負け組の二極化が進むなか、圧倒的にも儲かるのである。” (8%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)

“戦後の実態を見ると、儲かっていた会社は、大部分が土地や株のキャピタルゲインで財を築いてきただけで、実業からはほとんど利益が出ていない。

実業から利益が得られるのは、戦略を学んだ人だけだという。” (9%)

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戦略、その絶大なる・・

そこで、戦略のある会社とは・・

” 自社が強い分野を慎重に選択し、その分野に集中してリソース(経営資源)を投入していくのが、戦略のある企業である。” (10%)

戦略とは・・

・何(どの商品)を使って、誰(顧客ターゲット)に対して戦いを挑むのか?

・戦いを挑むには、どのような陣形(流通方法、営業方法)をとるのか?

・どこから切れ込んで、次にどこへ行くのか?(集客商品と、リピート商品)

・いつ戦いを仕掛けて、いつ戦いから離れるのか?(参入・撤退タイミング)(10%)

戦略をもとに戦術が駆使され・・

 ” 営業トーク、販促プロモーション、広告宣伝、それに使われるチラシ、DM等のツールである。つまり戦争における弓矢や鉄砲等の武器のことだ。” (10%)

戦術は修練されると・・

” 一時的に強い会社となる。例えば、広告で「ビジネスクラス40%OFF」という見出しと、「まだ高い航空券にガマンしますか?」という見出しの売上を比べると、

後者の見出しのほうが圧倒的に反応が高くなる。” (11%)

それでは、戦略の定義は・・

” 元マイクロソフト日本代表の成毛眞氏にインタヴューしたとき、彼は次のように言った。

「経営に目標を持つのは百害あって一利なしである。経営計画の数字を達成出来ないというのは、

単に予測力がないからであって、すでに経営者失格である」

経営コンサルタントの大前研一氏も、著書『企業参謀』(プレジデント社)のなかで、次のように言っている。

「成功した経営者の話を聞いていると、いつも驚かされるのは、その意思決定がいかに予言的であるか、という点である」(同書、三三八ページ)

このように優れた経営者を並の経営者から引き離す、最も本質的な能力は何かといえば、予測力・予見力なのである。” (11%)

神田さんは戦略家一人の登場によって、市場は激変するといい・・

” デジタルカメラの市場は、デジタルカメラ製造メーカー同士が競合していたら、いつの間にか、

最強のライバルはデジタルカメラ付携帯電話となっていた。このように戦略的企業は、オセロゲームで一気に色が変わるように、見える景色をまったく違うものにする。” (12%)

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それでは、戦略を導く発想を得るためには・・

” 優れた発想は、一瞬にして得られるのだ。業界を大きく変えるような発想でされ、一瞬のうちにひらめく。”  (12%)

” 実は、発想を短時間で効率的に行なっていくためには方法がある。しかし、多くの会社はその方法をまったく知らないので、せっかくの発想の芽を摘んでしまっている。

それは、どのような方法なのか?その方法が機能するためには、次の三つの条件が必要だ。

・戦略構築に必要な情報を抽出するための効果的な質問をすること(質問と回答は鏡に映った像のようなもので、具体的な質問ををすれば、具体的な回答が得られ、抽象的な質問をすると、抽象的な答えしか帰ってこない / 13%)

・革新的なアイディアを得るために、一時的に混乱状態をつくり出すこと(圧倒的な結果を得るためには、圧倒的な発想、すなわち常識的な枠を超えた発想をする必要があり、そのためには、いままでの思考パターンをいったん崩す必要がある /14%)

・ワクワクしながら自ら進んで実行していくために、アイディアに対してオーナーシップを感じられるようにすること(人間は、自分で考えたこと、自分で決定したことをリスクなしで試してみるのは大好きである。/ 14%) ”  (12%)

” 優れた戦略ができたかどうかは、すぐにわかる。そのアイディアが得られた瞬間、ワクワクする。” (14%)

「スター戦略構築法」って、どのような?

本書では上記の思考法をプロセスを「スター戦略構築法」と命名し、実例として・・

” 【戦略発想の前の課題】

エジプトから輸入したビールを、お金をかけずに、バドワイザーと同じくらい売りたい。ただし、エジプト人はイスラム教徒なので、そのビールを飲まない。”  (16%)

という難解と思わしき問いに対して、20分で下記の回答が得られたそうな・・

” ビールを売るという発想ではなくて、エジプトのピラミッドを救済する運動を起こす。その象徴としてこのビールを使い、

売上の数%をエジプトのピラミッドやスフィンクスの顔の補修に使う。

エジプト大使館の後援を受け、著名な考古学者にも趣旨に賛同していただき協力してもらう。

また愛飲者のうち、毎年何人かをエジプト旅行に招待することで、旅行会社とタイアップ。

実際の販売店開拓はDMで、お試しビールセットを割安で販売するという方法で行なっていく。” (16%)

と、正に本のイントロ部分で紹介されている通りの

「常識的な枠を超えた発想から→ワクワクする心情に至るプロセス」

を垣間見る事が出来ます。

電子版をDL(ダウンロード)したため、厚さについて把握していませんでしたが

amazonで確認したところ・・ 実に354ページ。神田さん式発想法の学び、楽しみです。