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江國香織さんの繊細でユニークな世界観に浸れた散文集『物語のなかとそと 江國香織散文集』読了

小説家 江國香織さんが、

” 読むことと書くことをめぐる散文集をつくりませんか “(p221)

との提案に応じて上梓された散文集『物語のなかとそと  江國香織散文集』を読了。

柴田元幸さん目当てであったものの、イベント参加記念に「江國香織さんの本の中から・・」と並べられた著書の中から本書に手が伸びていた経緯。

その時々の江國香織さんの感性に触れゆ

イベント時の対象書籍は『彼女たちの場合は』ながら、本書を選んだ結果を「正解」というように感じられたのは

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適菜収さんが憂う保守の劣化とB層:『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』読了

哲学者 適菜収さんの『ミシマの警告  保守を偽装するB層の害毒』を読了。

先月(2019年8月)参加した舛添要一前東京都知事の『ヒトラーの正体』刊行記念トークイベント時に入手していた一冊。

<< 2019年9月7日投稿:画像は記事にリンク >> 舛添要一さん、適菜収さんが交わした政治の在るべきところとメディア等々:『ヒトラーの正体』刊行記念「「ヒトラーはいつだって甦る ― 永田町のバカへの警告」」トークイベント参加記

保守が叫ばれども

” 結論から言うと、もうダメでしょうね、日本は。”(p5)

と、これは上記トークイベント時にもおっしゃられていたことですが、

日本に対するショッキングな評価に始まり、

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舛添要一さんが迫ったアドルフ・ヒトラーの実像とヒトラーが生きた時代:『ヒトラーの正体』読了

舛添要一前東京都知事が、

” ヒトラーについて、コンパクトにまとまった、しかもバランスのとれた入門書を書こう “(p258)

と、その過程での苦難を経ながらも、上梓に至った『ヒトラーの正体』を読了。

ヒトラーが待望された時代背景

中間記⬇︎をアップロードしてから

<< 2019年10月12日投稿:画像は記事にリンク >> 舛添要一さんが迫ったアドルフ・ヒトラーの実像とヒトラーが生きた時代:『ヒトラーの正体』読み始め

ヒトラーが政権に就き、世界史で広く知られる事がらに、その背景などについて言及されています。

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舛添要一さんが迫ったアドルフ・ヒトラーの実像とヒトラーが生きた時代:『ヒトラーの正体』読み始め

舛添要一前東京都知事の『ヒトラーの正体』を読み始めて

全260ページあるうち70ページ(第二章)まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

先週末に参加していた刊行記念イベント⬇︎

<< 2019年9月7日投稿:画像は記事にリンク >> 舛添要一さん、適菜収さんが交わした政治の在るべきところとメディア等々:『ヒトラーの正体』刊行記念「「ヒトラーはいつだって甦る ― 永田町のバカへの警告」」トークイベント参加記

で入手していた一冊で、本書は

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柴田元幸さん訳、スチュアート・ダイベック『シカゴ育ち』読了

柴田元幸さん訳、スチュアート・ダイベック『シカゴ育ち』を読了。

先月(2019年8月)読了した

<< 2019年8月19日投稿:画像は記事にリンク >> 柴田元幸さんが、アメリカにロックもろもろ軽快に語った体温伝わるエッセイ集:『柴田元幸ベスト・エッセイ』読了

『柴田元幸ベスト・エッセイ』に、

” 自分が訳した本はどれも愛着があるが、シカゴのサウス・サイドでの少年時代を描いたスチュアート・ダイベックの『シカゴ育ち』は、とりわけ愛着のある一冊である。”(p26)

とあり、シカゴに滞在歴があり、シカゴ・ベアーズなり、シカゴ・カブスに愛着を持つ者の一人として興味を持った著書(短編集)。

文学で感じてみるシカゴ

シカゴについて、よく入り込んでいける一冊との期待感を持って読み始め

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猪瀬直樹さんが迫った、世紀の大誤報事件の舞台裏:『天皇の影法師』読了

作家 猪瀬直樹さんが、世紀の大誤報の舞台裏に迫った

『天皇の影法師』を読了。

大誤報とは、

” 大正十五年十二月十五日未明、天皇崩御。その朝、東京日日新聞は新元号は「光文」と報じた・・・。”(裏表紙)

と、本来「昭和」であるところ「光文」と歴史的事件に猪瀬直樹さんらしい膨大、丹念な取材をもとに、

話しが進んでいきます。冒頭から核心に迫った記述が続くことから、「これで約300ページ/一冊?」と思いきや

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斎藤幸平さんが、マイケル・ハート、マルクス・ガブリエル、ポール・メイソンと論じた現代と近未来:『未来への大分岐』読了

大阪市立大学大学院経済学研究科准教授斎藤幸平さんの編著

『未来への大分岐』を読了。

本書は、斎藤幸平さんが、

” シンギュラリティの時代がもたらすのは、普遍的人権や自由・平等が否定される「人間の終焉」かもしれないのである。

最悪の事態を避けるためには、資本主義そのものに挑まなければならない危機的段階にきているのではないか。それが本書の問題提起である。”(p4〜5)

という時代認識、条件づけのもと、左派に論陣を張り世界的に名を博す

 マイケル・ハート(政治学者・デューク大学教授)

 マルクス・ガブリエル(哲学・ボン大学教授)

 ポール・メイソン(経済ジャーナリスト)

との対談を通じて、議論を深め光を見出していこうと試みられているもの。

現代(いま)に露呈する歪み

馴染みのない用語等々「難しかったなぁ」と感じたのは、自分自身及び身近なところに考えが及んでも、

本書で論じられている社会の在りようまで思いを巡らせていなかったこともあろうと思いますが、

各議論で印象に残ったところを抜粋すると・・

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ザ・グレート・カブキさんとタイガー戸口選手が赤裸々に語り尽くした昭和プロレスの舞台裏:『毒虎シュート夜話』読了

プロレス史に名を刻むザ・グレート・カブキさんとタイガー戸口選手の対談本

『毒虎シュート夜話』を読了。

刊行イベント開催を承知していて興味あったものの、予定が重なって行けず、

後日、会場の書泉グランデを訪れたところ

期待どおり、サイン本販売を発見 ^^

サイン本を入手出来ていたという経緯。

リングを取り巻く界隈で・・

タイトルに「昭和プロレス暗黒対談」とある通り、主にリング外での出来事について赤裸々に綴られており、

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