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田崎健太さんが迫ったタイガーマスクに隠された佐山サトルの真実:『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』読み始め

先日、刊行記念イベントに参加した

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ノンフィクション作家 田崎健太さんの新刊『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』が、全部で十五章(別途、プロローグ、エピローグ等)まであるうち

 プロローグ 佐山サトルへの挑戦状

 第一章 父親のシベリア抑留

 第二章 プロレス狂いの少年

 第三章 ガチンコの練習

 第四章 「格闘技大戦争」

 第五章 サミ・リー、イギリスを席巻

第五章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

プロレス狂いの日々、マスクマンとの出会い

第六章が「タイガーマスク誕生」と題されていることから、下関で過ごした幼少期からタイガーマスクになる前までといったところですが、

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『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』刊行記念 佐山サトルさん x 田崎健太さん イベント 参加記

ノンフィクション作家 田崎健太さんの新刊『真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男』刊行記念イベント参加。

会場は神保町の書泉グランデ。定員70名は告知後、ほどなく満員に

特に今年(2018年)に入って格闘技界のレジェンドを目の当たりに出来る機会に恵まれていますが、

私にとっての佐山サトルさんは、タイガーマスクがデヴュー後、程なく社会現象にまで発展し、

私自身も、その超人的な身体の動きに、「一体誰なんだろう?」といった好奇心も相待って

毎週金曜夜のワールドプロレスリングを楽しみにしていた、ほぼプロレスの原体験と呼べるアイコン(存在)。

参加整理券受付開始後、45分で手続きして、何とか3列目中央の場所をキープ

ヒーローが担った宿命と封印されてきたこと

第一部は佐山サトルさんと田崎健太さんのトークショーで、第二部が対象書籍:『真説・佐山サトル  タイガーマスクと呼ばれた男』のサイン会。

万来の拍手を受けて佐山サトルさん入場

トークショーでは田崎健太さんが、出版の経緯についてお話しされ

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野村監督こと野村克也さんが、本当は書きたくなかったけれど伝えたかった二十一の思い:『野村克也からの手紙 野球と人生がわかる二十一通』読了

野村監督こと、野村克也さんの新著『野村克也からの手紙 野球と人生がわかる二十一通』を読了。

先日開催された「サイン本お渡し会」で入手していたもの。

三省堂書店 神保町本店で開催された『野村克也からの手紙 野球と人生がわかる二十一通』サイン本お渡し会

 リーダーへ 助言の手紙

 挑戦者へ 激励の手紙

 個性派へ 忠告の手紙

 恩師、友へ 学んだことへのお礼の手紙

 家族へ 愛の手紙

 遺言

と章立てされ、

教え子といえる宮本慎也 東京ヤクルトスワローズヘッドコーチ、古田敦也さん、田中将大選手(ニューヨーク・ヤンキーズ)、リーグは違えどライバルとしてしのぎを削った長嶋茂雄さん、王貞治さんへの思いが手紙という形でしたためられています。

手紙に載せられた思い

読み物として面白かったのは「個性派へ」で

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追悼 Vinnie Paul。悲しいけど、弟(Dimebag Darrell)と再会の時を心ゆくまで

土曜日、責務から解放され、携帯でFacebookにアクセスすれば・・

出典:Classic Rock Magazine Facebookページ(画像は記事にリンク)

「1964-2018」の表記が、死亡(記事)を意味することは分かったものの

写真にあるVinnie Paulと結びつかず、頭の中での整理に時間を要すること。しばし。

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ブルース・ディッキンソンが紛争勃発中のボスニアに乗り込んで実現させた伝説のライヴの軌跡:映画『サラエボの叫び』鑑賞記

ボスニア紛争の最中、当時 IRON MAIDENを離れソロ活動中であったBruce Dickinson:ブルース・ディッキンソン

上映館は何年振り?(改称前)20年越えではあったであろう新宿伊勢丹前のシネマート新宿。

の公演の模様をドキュメントで描いた『サラエボの叫び』を鑑賞。*サラエボはボスニア・ヘルツェゴビナの首都

1週間限りの(東京での)ロードショーは情報解禁時から承知していたものの

IRON MAIDENのライヴ鑑賞歴は2016年の↓一度切り、

<< 2016年4月22日投稿:画像は記事にリンク >> IRON MAIDENが創りだす世界観に魅了されてきた:THE BOOK OF SOULS WORLD TOUR 2016 IN JAPAN 観戦記(後編)

初めてジャケ買いした(カセット)テープが、Killers:キラーズだったり、

POWERSLAVE:パワースレイブ リリース時は聴きまくった時期があったり、

IRON MAIDENから引っ張り出される思い出は種々あるものの、即座に映画館に引き寄せられるまでの引力はなく。

但し、情報展開した九州の友人(→上京)に、他でも目に触れた鑑賞後のレビューとも、

IRON MAIDENの熱心なファンならずとも「観ておく価値有り」といった力の入りようで、

最終日、丁度(上映館のある)新宿界隈で居たこともあり、一連の流れに乗ってみようかと歩を劇場方面へ。

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工藤美代子さんが迫った神格化された伝説の横綱 双葉山関の実像:『一人さみしき双葉山』読了

先日、中間記↓をアップロードした

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『一人さみしき双葉山』を読了。

木鶏に込められた思い

まず、双葉山関が神格化されたのには

” 昭和十六年、日本は太平洋戦争に突入し、およそレジャーと名のつくものは禁止され国民は耐乏生活を強いられた。その中にあって、相撲だけは国技として大衆の人気を一身に集めた。”(p205)

という時代背景があった。

双葉山関についてまわる連勝記録が六十九で途絶えた際の「イマダモッケイニオヨバズ」の一文が発せられたのは、

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工藤美代子さんが迫った神格化された伝説の横綱 双葉山関の実像:『一人さみしき双葉山』中間記

昨今の昭和の偉人たちへの関心の高まり、その中の一人、双葉山関に対する興味から『一人さみしき双葉山』を読み始めて

242ページ(別途、解説)あるうち136ページ(12/20)まで読み終えたので、

そこまでのおさらい。

本書は著書の工藤美代子さんが、ともに旅行に出られたお母さまから

” 「双葉山ってお相撲さんが死んだ時ね、焼場に恋人が現れたの。そして、そっと係りの人にお金をつつんで、お骨を分けてもらって帰ったんですって。

ママはその話を、鏡里のおばあちゃんから聞いたんだけど、あの頃、『骨まで愛して』っていう歌謡曲が流行っていてね、骨まで愛した女が本当にいたんだねえって、おばあちゃんがしみじみ言ったのを、今でも覚えているわ」”(p9)

という話しを耳にした後、幾つかの偶然が重なり、

” スポーツの世界を、普通の人よりはよく知っているはずの両親が、揃いも揃って、双葉山のこととなると、とたんにロマンチックになってしまう。

これは、つまり、双葉山という力士が、完全に神格化されてしまっているからだろうと私は解釈した。”(p15)

との仮説に至り、

謎に包まれた双葉山関の実像への関心が高まり、現役時の文献を参照したり、生前の双葉山関と親交のあった人たちなどへ取材が行われ、等身大の姿を浮かび上がらせようと意図されたもの。

先日、読了した『横綱の品格』↓が、

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大下英治先生が描いた力道山の生涯:『力道山の真実』読了

先日、中間記↓をアップロードした

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大下英治先生の『力道山の真実』を読了。

プロレス界に止まることのなかった影響力

(中間記で触れた後の)本の中〜後半は、

力道山のキャリアを良くも悪くも大きく左右することになった「柔道の鬼」と称された木村政彦さんとの一戦に、

そこから命を狙われるようになったり、或いは極真空手創設者の故大山倍達館長に敵討ちを画策され、実に一年半に及んで付け狙われたり・・、

時代を背負って光を浴びた分、その裏側での陰の部分も色濃く伝わってきます。

また、日本国内でのプロレスリング発展、定着のためにさまざまな尽力する傍、先見の明があり、

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