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原田雅彦伝説 : 冬季オリンピックと私

 

ソチ五輪は佳境からフィナーレへ

フィギュアスケートで羽生選手が金メダルを取り出したあたりから、盛り上がりも最高潮に達した感ですが

個人では遠目に結果を仕入れているという状況。

そんな中、先週末はアイスホッケー男子のフェイスオフ(=試合開始)の時間にタイミングを合わせ、アメリカ対ロシア戦を。

 

アイスホッケーと私

見始めているうちに、重苦しさのような感覚が首をもたげてきて、その正体は何だろうと・・

アイスホッケーは高校生の頃からアイスアリーナに見に行くなど熱を高め、やがて自分にが出した答えで「アイスホッケー語るなら(モントリオール)カナディアンズでしょ!」と

2007年には単身、モントリオールまで試合を見に行ったりもしたという個人的こだわり。で、考えたのは・・

“1.スケート靴履きながら移動するので他の球技(アイスホッケーを球技と定義する事と別ですが)と異なり

攻守の切り替えのスーピーディーさから、一気に見せ場となるものの、なかなかゴールとならない(=気分の上げ下げが激しい)”

“2.また、アイスホッケーをアイスアリーナに見に行くようになった頃、王子製紙(常勝チーム)好きの同級生と一緒に見に行っていましたが

国土計画(下位チーム取りこぼしもする盤石でない2位)を応援していて、恐らくその戦績が散々であったというトラウマ(苦笑)”

プロ野球でいう巨人ー阪神戦みたいなカードでしたが、「自分が見に行った時、国土が勝った時ってあったのかなぁ・・」という程に ーー;

 

そんなこんな話しをアメリカ対ロシア戦に話しを戻すと、自分が熱かった頃の選手は殆ど引退してしまい、選手名分からずとも、

両軍オールプロで固められた自国開催で久々の金メダル奪還に燃えるロシアと、アメリカ4大スポーツの一つ NHL の主戦場で

国際大会の戦績輝くアメリカの対戦にしばし見入っておりました。

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冬季オリンピック全体に枠を広げると、脳裏に焼き付いているシーンがあって

長野オリンピックでスキーのジャンプ団体戦で日本金メダル取る直前、最後の舩木選手が滑走に入る前に

ジャンプを終えた原田雅彦選手が、ジャンプ台下、観客が見守る一群の手前から「ふなきぃ〜」と声にならないようなか細い声で祈りを贈ったシーン(映像3:24 箇所)

 

原田選手、長野の前の開催のリレハンメルで、通常のパフォーマンスが発揮出来れば・・金メダルというところ

踏切のタイミングを誤り、あと6.5mというところで金を逃してしまい、全責任を一人で背負う事になってしまった経緯があって迎え、

更にこの日も一本目が低調で四年前の悪夢再現かという状況、起死回生のジャンプを経て、前回と同じ立場に挑んだ後輩に思いを託した場面でした。

 

最後、当時エースとして君臨していた舩木選手がビシっと決めて、歓喜の瞬間を迎える事になりましたが

スポーツにドラマ性を求める自分としては、これ以上ないほどの筋書きで、どんなシーンを迎える事になっても、これを上回る事はないのではという私的永遠に1シーンでした。

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■私的レジェンド ^^ 原田雅彦さんの色紙

 

因みにこのシーンは、本でも二宮清純さんが見事に当時の状況を簡潔に再現されていますね。

勝敗を超えた次元のドラマを

そのジャンプの団体戦を含め、特に女子フィギュアスケートの浅田真央選手に向けられる視線は尋常でないと思いますが

勝負とは一線を画したところで素晴らしいドラマが刻まれますように。

後日、ノンフィクション小説とかNHK特集あたりで舞台裏にシビレたし(笑)

高橋慶彦に会えたのが嬉し過ぎた

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千載一遇の機会到来

数年前に縁あって、小学生時分の憧れのプロ野球選手、広島カープ在籍時の高橋慶彦実使用と聞かされ、入手したグローブ。

入手時は入手元に、入手経緯であったり、他の所有物を見せられたり、自分で調べたりして、「多分、大丈夫」なんて漠然とした確信を持っていました。

そこから数年の時が流れ、1週間程前にFacebookの自分のニュースフィードに流れてきた情報で・・

高橋慶彦が書籍刊行記念のサイン会を東京で開く旨の情報を入手。

「これはグローブの身元を確認するを千載一遇のチャンス到来!」とばかり、

整理券の確保も叶ったので、日曜日、喜び勇んで会場となる八重洲ブックセンターへ行ってきました。

 

まずは、会の進行模様を把握

書店で開かれるサイン会は何度なく参加していましたが、今回は200名という、恐らく今までで最大規模。

「こういうのは最後(=200番目)が狙い目なんだよなぁ」とレジで書籍の購入と整理券を入手したものの

暫く列に並ばず、会の進行を見守っていたところ写真は撮れないものの、会話は気軽に応じてくれる様子。

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後方の人に「ちょっと邪魔だ」と肩を叩かれた事もあり、踏ん切りつけて・・ 最後尾を目指すと、さすがに200人規模の長蛇の列。

 

決定的瞬間を待つ贅沢な時の流れ

Facebookで普段やらない実況中継をするなど、ドキドキしながら順番を待ち、時間の経過は恐らく20分程度。

再び、本人を視界に捉え、「いよいよだな」とグローブを小脇に抱えるなどスタンバイ。

・・すると、前の前の人が本人との写真撮影を行っており、「何だ、大丈夫じゃん」と、

即座、見ず知らずの後ろの女性に「ちょっと撮って貰ってもいいですか?」と今にして思えば、かなり強引だったか(苦笑)

 

いよいよ順番だ!

前の方が去られ、スタッフの方に「(為書きは)名前と苗字どちらかにして下さい」と聞かれた後、

本人に本が手渡り、サインが入る。終わって即「(写真)1枚いいですか?」と尋ねれば、すぐに応諾。

段取り通り、後ろに女性に取り直しを含め計2枚。パシャリ(!)

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この辺りから記憶が飛び始めましたが、我を失わず・・

私「これ、慶彦さんのグローブです」

慶彦さん「おぉ、HATAKEYAMA」といい感じのご反応。

私「ホンモノですか?」と尋ねれば・・

慶彦さん「ホンモノです、ホンモノです」と2回に渡るお墨付き!

ふぅ〜 入手した当初は想像もしてなかったけど「こんな機会って巡ってくるんだなぁ」と

 

さて本を回収してとか、立ち去る準備に入ると

慶彦さん「僕が欲しいくらいですもん。今、僕も無いですもん」

と、ちょっとグローブに愛着を増すコメントも頂き、ほのかに上気した感じで自分のサイン会は終了。

おっと、ここで立ち去っては失礼と・・ 撮影頂いた女性の方の写真2枚のカメラマンをこなし、余韻に浸りながら会の終了を見届けて退店。

 

いつか叶った夢

幼少の頃、夢は何でも叶えられると信じられた頃も、俊足であったり、闘争心が前面に出たプレースタイルであったり

高橋慶彦みたいな野球選手にはなれないと分かっていたものの

憧れの眼差しで、テレビの向こう側や野球場の客席遠くから視線を送っていたり、自室にポスターを掲げていた選手に

直に接する機会を得られて、心はすっかり野球少年の頃に引き戻されていました。

最寄り駅の東京駅に至る道中、「そういえば(他の人たちがしていた)握手してなかったな」と・・

 

NHKの「プロフェッショナル 遠藤保仁」を見て

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プロフェッショナル 遠藤保仁

Facebookのニュースフィードに複数、今夜のNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、サッカー選手の遠藤保仁だと流れてきて、丁度、その時間在宅していた事もあり、近年では珍しくTV視聴。

序盤のサッカー選手の引退が「26歳くらい」と聞いてビックリでしたが、遠藤は16年目。にわかサッカーファンの自分でさえも長くその名は知っているくらいの一流選手。

番組最後では「(プロ野球選手の)イチローみたくなりたいと思う。」と、番組を通じて、淡々とした姿勢が描かれている中で、印象的な発言で、プロからも支持者の多いイチローも見事ですね。

プロたる源泉となる「正確性」

番組では、体格、パワーで恵まれない遠藤が、なぜ、サッカー界の中で厳しい競争を勝ち抜いてきたかというと・・ 「(ボールを)止めて、蹴る」の基本が徹底されていると。

映像で25m程度先に置いたボールに的確にボールを当てるシーンが象徴的なシーンとして描かれていました。

この姿を見て、その昔、ニュースステーションに当時、千葉ロッテマリーンズでGM職に就かれていた広岡達郎さんが、一流選手、具体的には故伊良部投手を例に・・

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野村監督が説く、人間が辿る成長の3段階

読みて学ぶ

帰りの電車&帰宅後の読書で、野村監督本の「人生に打ち勝つ野村のボヤキ」を読了。今年2冊目、いいペースかな。

野村克也が歩んだ、ホップ、ステップ、ジャンプ

本の後半でも、野村監督に期待する含蓄のある言葉が散りばめられていましたが、『人間は、「突然の成功」の瞬間を求めて努力する』との指摘から・・

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野村監督が説く、人間が試される3段階

間近で、ぼやかれた翌月

昨年12月で間近で、プロ野球界の現役と監督で傑出した成績を残された野村監督こと野村克也さんの講演を聞く機会に恵まれましたが、その際、一緒だった友人に貸して貰った野村本を今朝から読み始め。

無視は人を育てる、?

野球を題材としながら人生観に通じる大局的な見解が導かれていて、今日読んだ中で印象に残ったところでは・・

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2013年思い出のチャンピオンズリーグ・ファイナル観戦から

念願のチャンピオンズリーグ決勝を現地観戦

一年最終日の大晦日、せわしない感じの中にも、自然と1月1日以降の事に思いが及んだりしますが、その中で今年は数年来の実現したいと思っていたヨーロッパ・サッカーの最高峰の舞台であるチャンピオンズリーグの決勝戦を観に行けた事が、強く思い出されます。

思えば、機会はやがて巡ってくる

2013年の開催日が5月25日(土曜日)で、今年の開催が場所がロンドン近郊のウェンブリー・スタジアム。

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シカゴ・ベアーズも年内で尽きた

私的、見るウィンター・スポーツ

先週の明治大学ラグビー部に続いて、プロ・アメリカン・フットボール(NFL)のシカゴ・ベアーズも勝てば地区優勝⇒プレーオフ進出という今季最終戦に敗れ、終戦

年明けのスポーツの楽しみが一気に(無くなってしまった)、、 次は、4月中旬から始めるNBA(プロ・バスケットボール)かなぁ・・ NFLの16試合に対し、NBAは82試合と1試合にかかる重みの違いから、(NBAの)レギュラーシーズンの関心はさほど。

 

ファンと共に楽しんだNFL

ベアーズの試合の模様は、オンライン上で呼掛けのあった観戦会に参加。試合の行われるシカゴとの時差(マイナス)15時間で、試合開始は現地時間 15:25=日本時間 6:25と、本来、プライベートが予定が入らないであろう時間帯。

開催場所は、歌舞伎町の飲食店を借り切ってで、受付開始が別の試合が行われている2:50頃から。自分は4:00台の始発に乗って、5:00前に会場入りしましたが

その際に集まっていた人数は15名くらいといった感じ。それがキックオフ(開始時刻)が迫る頃には店内満席に近い40名弱ほどの規模に。

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不思議であったのは、日本人なら誰も知っているであろうシカゴに本拠地を置くベアーズのファンが片手に収まる人数であったのに対し、人口約10万人のグリーンベイに本拠地を置くパッカーズのファンが店内で大勢を占めていた事。

まぁ、アウェー・シチュエーションには慣れていますが(笑)

 

結果は無念なれども

肝心の試合の方は一進一退の攻防。両チームの対戦はNFL最古のライヴァル対決として数々の名勝負が繰り広げられてきましたが、今回もその意地に優勝にプレーオフにと、アスリートの本能を刺激される要因が詰まっての好勝負。

結果の方は冒頭記載の通り、最終盤、残り2分を切って応援しているベアーズが致命的なパスを通されてジ・エンド。

仮眠を経て夜を明かした疲労感も相俟って、長い一日の終わりと言うのか、始まりだったのか・・ さておいて(笑)今まで経験した事のない、NFLファンと迎えた明け方は心地良い感覚を運んできてくれました。

 

阿部慎之助の稀有なキャプテンシー

プロ野球界の最高年俸たる要因

今、日本のプロ野球で一番の高給取りは、讀賣ジャイアンツの阿部慎之助選手ですかね。現在、読み進めている「WBC 侍ジャパンの死角」で、著者の高代延博さんがWBC日本代表コーチの立場で阿部選手について言及しており、

山本浩二監督は、兼ねてから阿部慎之介を軸にしたチーム作りを公言していましたが、初日のベースランニングでは、しっかり阿部選手が声を出しながら先頭を走ったとの事。

 

己の為に止まらず

膝を痛めた時でも、本来、若い選手が担う投内連携の指示出しも阿部が率先して引き受けた。高代コーチが以前のWBCで、現ブルージェイス(マイナー契約)の川崎選手にみっちり守備の基本を説いていた際は、脇で熱心に見入っている姿から

高代コーチは、本人がキャッチャーから内野(ファースト)のコンバートを検討しているのかと思いきや、チーム(ジャイアンツ)に戻った際に、坂本をはじめとする若い選手への伝授を想定しての事であったそうな。

高代さんは、阿部選手のそれらの姿からチームリーダーはこのような理念を持った選手であるべきとし、地位が人を作る点にも言及しています。

 

痒いところに手の届く気配り

また、WBCの本番へ向けたチーム内の壮行会の場面では、参加者の酔いがまわり、注がれた酒を飲み干すシーンが繰り返され、高代コーチは七杯に及んだとか。本来、倒れるかもしれない状況であったところ

高代コーチの隣りに座して焼酎の水割りを作る係であった阿部選手が機転を利かせて、焼酎を抜いて水だけのモノを三杯仕込んで事態を未然に回避したそうな。

球界屈指の打撃力(センス)もさることながら、チームをまとめる役割、チームスタッフへの気配り等、キャプテンとして求められる要素が高い次元で交差しての球界の最高年俸、よく頷ける裏話でした。

 

球界名選手の引き際

昨日、家族が見ていて掛布選手引退の真相に迫るとのヘッドラインに興味を以て録画していた「テレビ未来遺産 壮絶…なぜ私はやめたのか?伝説の引退SP」を観ましたが

ミスタータイガースとして、一時はプロ野球界の頂を極めた掛布雅之選手の引退した年齢が33歳。同じ番組で取り上げられていた津田恒美投手は30歳(その2年後に死去)。

一流選手は長く活躍するイメージがありますが、短命ながらファンに鮮烈な記憶を残す選手も居て、両選手とも後者に該当しますが、キャリアに燃焼できる期間に思いを及ばされますね。アスリートに限らず、誰しもに当てはまる事と実感しながら番組を見ていました。