NHKの「プロフェッショナル 遠藤保仁」を見て

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プロフェッショナル 遠藤保仁

Facebookのニュースフィードに複数、今夜のNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」が、サッカー選手の遠藤保仁だと流れてきて、丁度、その時間在宅していた事もあり、近年では珍しくTV視聴。

序盤のサッカー選手の引退が「26歳くらい」と聞いてビックリでしたが、遠藤は16年目。にわかサッカーファンの自分でさえも長くその名は知っているくらいの一流選手。

番組最後では「(プロ野球選手の)イチローみたくなりたいと思う。」と、番組を通じて、淡々とした姿勢が描かれている中で、印象的な発言で、プロからも支持者の多いイチローも見事ですね。

プロたる源泉となる「正確性」

番組では、体格、パワーで恵まれない遠藤が、なぜ、サッカー界の中で厳しい競争を勝ち抜いてきたかというと・・ 「(ボールを)止めて、蹴る」の基本が徹底されていると。

映像で25m程度先に置いたボールに的確にボールを当てるシーンが象徴的なシーンとして描かれていました。

この姿を見て、その昔、ニュースステーションに当時、千葉ロッテマリーンズでGM職に就かれていた広岡達郎さんが、一流選手、具体的には故伊良部投手を例に・・

「一流のピッチャーは、他のピッチャーと違って、だいたいこの辺という(面)ではなく、ココだという(点)に正確に投げ抜く」という話しをされていた事を思い出しました。

プロの正確さを表したものでは、ラグビーで世界最高峰の座に長く君臨しているニュージーランド代表・オールブラックスのyoutubeにアップされていた映像 ⇒ All Blacks Skills (=youtubeの動画が再生)を見て、

思わず繰り返し視聴してしまうほどの度肝の抜かれぶりでしたが、つくづく「プロの源泉は正確さなんだなぁ」と。

人を魅せるプレーの裏には正確性と。遠藤がイチローを評価していた要素に生き様もあり、それがプレーに滲み出てくれば一流ですね。

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New Zealand All Blacks.-

周りに流されず、個を貫く

番組では、その淡々とした遠藤選手の人間性にもフォーカスされていましたが、印象的であったのが、急ぐ必要のない所では車を制限速度以下で走らせているとのシーン。

後続車から次々追い抜かれていくようですが、そういった事が一切気にならないそうな。要はマイペースだとの事ですが、そこはプロとして一線が画された姿勢も貫かれており、

全体練習が終わった後の有酸素運動のレベル向上を意図したランニングであったり、練習の合間の筋力トレーニングであったり。

サッカー日本代表オシム元監督が遠藤を評して「最大の武器は知力だ」との発言がありましたが、周囲に惑わされず、自分のやるべき事にやり切る姿と、基本技術の正確性の大事さを学んだ50分弱でありました。


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