百田尚樹さんが武士の生きざまを通じて描いた日本人の矜持:『影法師』読了

百田尚樹さんのTwitterで

出典:Twitter(画像はツイートにリンク)

とあり、興味を持ち購入した『影法師』を読了。

百田尚樹さんの書き下ろしの場合、上下巻に分かれる場合が多い印象ですが、

本作は(文庫版)1冊。それでも400ページに迫る分量。

最初は、人物関係が頭に入らずらかったですが、中盤くらい差し掛かり、徐々に構図がつかめてきて

そこからは一気にといった感じで読了まで。

琴線に触れる日本人としての矜持

本作もまた、『永遠のゼロ』や『海賊とよばれた男』と同じく、力強い日本人の生きざまが描かれており、

その正攻法ぶりは(洋モノながら)さながら映画『シェーン』を彷彿とさせるかの堂々たるもの(話しの展開ではないので念のため)。

剣豪たちの幼少期の頃からの交流から成長を通じて、最後、知られざる舞台裏が明かされるに従って

そこに日本人の心に訴える生きざまが綴られています。

これ以上の詳細は、是非本の方でと思いますが、

” 「武士には、いざという時に逃げる道はないんだよ。多分、そんな時は一生に一度あるかないかだろう。

その時に、咄嗟に、命を捨てる覚悟ができるかどうかだ。武士が刀を抜く時は死ぬる時だ。」”(p87)

という武士の世界の日常と劇的な人間ドラマに触れることの出来る一冊です。

 


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