藤井保文さんと尾原和啓さんが誘(いざな)う「デジタルに住んでいる」世界のリアル:『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』読了

先週、中間記⬇︎をアップロードした

<< 2020年3月7日投稿:画像は記事にリンク >> 藤井保文さんと尾原和啓さんが誘(いざな)う「デジタルに住んでいる」世界のリアル:『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』中間記

『アフターデジタル』を読了。

後半は、

 第3章 アフターデジタル事例による思考訓練

 第4章 アフターデジタルを見据えた日本式ビジネス変革

で、終盤などところどころ難しいところはあったものの、全体的には「読みやすかったなぁ」と感じられ、

” 中国では「モバイルで何でも呼び出せる」状況にあるため、家の外に出る必要がなくなっており、特にデパートには人が集まらなくなっています。

これに対して、全方位の空間へのこだわりや、その時にしか楽しめないイベント、体験型の店やポップアップストアの提供など、あの手この手でとにかく外に出てきてもらうような潮流があり、スターバックスの例はその一つの成功例と言えるでしょう。

これにならい、五感に訴え、360度全方位の体験を提供するようなある種テーマパーク化した店舗が増えているというのが実感です。

フーマーの「リテールテインメント」もまったく同様の潮流にあります。”(p121)

と(事例に用語など、詳細は本書を手に取って頂ければと思いますが)、日本の遥か先を行く中国の現状が端的に説明されています。

そのことは、

” 中国ではこれまでにたくさんの無人店舗が誕生しましたが、その多くは潰れていきました、

この大きな社会実験ともいえる「無人」の事例で勝ち残った店には共通項が見られます。レジは無人なのですが、店にはスタッフがいます。

スタッフは何をしているのかというと、ホットミールを作ったり、挨拶や案内をしたり、お客さんの欲しい商品を探したりするなど、ユーザーとのコミュニケーションや、よりきめ細やかなサービスを提供しています。”(p123)

との記述から嗅ぎ取れ、

これまでは流通の世界でもアメリカで浸透していったことが、やがて日本にも来るというパターンがありましたが、

この分野では中国での成否が、一つ大きな基準となりそうです。

日本メイドのアフターデジタル像

総括的なところでは、時代に関して

”  AIの発達とともに、金融資本主義からデータ資本主義に移り変わり、データを握る会社ーGAFA、アリババ、テンセンドなどーが時価総額上位を独占しています。

こういったデータ資本主義がネットだけでなくリアルも上書きいていく時代に入ってきていて、(以下省略)”(p193)

Before/After(p155)

本書の内容では

” アフターデジタルへの変革で最も重要なことは、、「人・属性」ターゲティングから、「状況」に基づいたターゲティングに変えていくことです。”(p163)

” 拡大したテックタッチは、顧客にとっての「最適なタイミング、コンテンツ、コミュニケーション」を捉えられるようになり、最適なタイミングに接点を持てるその現時制はとてつもなく高い価値を生みます。

これで一気に発展したのは中国ですが、仮にそれで得られた最適なタイミングで、ユーザーに対して日本らしい「人の手厚い個別対応や心遣い」を補うことができれば、私たちは「世界最高の良い体験」を提供できるようになるでしょう。”(p191)

といったあたりになろうかと。

改めて整理してみると、大事な視点が、一般の人たちにでもわかりやすく書かれており、

実務に携わると否とにかかわらず、本書の内容に触れ、蓋然性の高い近未来を描いてみる示唆を得られる一冊と思います。


Comments

comments