山根明日本ボクシング連盟前会長が語った筋と感じた美学:『男 山根「無冠の帝王」半生記』発売記念 山根明さんトーク&サイン&撮影会 参加記

前々回👇読了記

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をアップロードした日本ボクシング連盟山根明前会長『男 山根 「無冠の帝王」半世紀』発売記念イベントに参加。

TV報道を通じてのインパクトあるキャラクターから「目の当たりにしたら(一体どんな人だろう)・・」といった好奇心から参加。

TVと変わらぬ存在感

場内のスタンバイが完了して、ふらっ〜といった感じでおもむろに会場に姿を現され、聞き覚えのある大きな声で

山根明前会長登壇。

「おおきに。嬉しいです。男 山根、生涯思い残すことはありません。」と第一声。

その後、(イベント)対象書籍について

「95%は真実で、5%はまだ隠しています。」と紹介があり、

それから「学歴がないながら40年以上(利益にならない)アマチュアボクシングに生涯賭けてきた」といったお話しで、

若い人たちからアドバイスを求められると、

 1.家族を大事にする

 2.仕事

 3.アマチュアボクシングで頑張る

と優先順位をつけて回答されるところ、山根明前会長の場合、アマチュアボクシングが第一に来てしまったため

4回ご結婚されるなど家族に散々迷惑をかけてきたし、借金も作ってしまったと、これまでを振り返られ、どの人間でも良いところと悪いところがあると。

先のバッシングに遭っても、男として筋を通して生きてきたという部分は声に力を込めて。

といった内容を含め10分程度のご挨拶があり、そこから参加者から質問を募り、6問ほどの質疑応答。

質疑応答後半では質問後に立ち上がられて回答。

発せられた質問は、好きな映画&ボクサー(→ご自身が出演されたVシネマに言及&井上尚弥選手)、

男30代どう生きるべきか?といった人生相談(→人間生きていくには野望と希望が大事)であったり。

出逢いと強運さ

本イベントを通じて感じたのは山根明前会長の「筋を通してきた」との発言があり、

強烈な個性から好き嫌い、賛否は分かれることと考えますが、「美学を持って生きている人だなぁー」と。

好き嫌いに関しては、質疑応答の時に「会長っ!」と声がけされ、壇上に歩み寄っていく慕っていく若手ボクサーもいて

物議を醸した奈良判定など運命を狂わされてしまったボクサーがいたのであれば言葉にならないですが、

バッシングの最中、支援者から贈られたとのボタン代だけで25万円するとの仕立てたスーツ

本に

” 今ではまったく見ず知らずの人から路上で声をかけられ、応援されることも珍しくない。

それが小学生や女子高生だった時には、恥ずかしいやら嬉しいやら、新たな感情にも出会うことができた。「人生万事塞翁が馬」とは、まさにこのことだ。”(p260)

との一文があり、

トーク後のサイン会で頂戴したサインと配布された一人ひとりに配布された特製名刺。

(敵はいながら)ご自身が著書で認められている通り、出逢いに恵まれ、強運ぶりを垣間見せられたように。

2024年2月4日更新:山根明さんの訃報に触れ久々本記事を検索し、載せていなかった写真を一枚追加。イメージを覆される当日の参加者に寄り添った対応が偲ばれます。

一筋縄ではいかぬ男山根を目の当たりに稀有な機会でした。


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