高城剛さんに学ぶ、誰と「つながる」べきかの本質:『SOUL RESET 魂の再起動』読了 ②

続、高城剛さん『SOUL RESET 魂の再起動』読了記

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まずは昨今、よく使われる言葉、概念で「絆」「つながり」というのを耳にしますが・・

「つながる」という事

” 人は物欲とか我欲とのほうに行くので、気の存在を忘れたり切ったりするから、問題が起きるんだと思います。” (29% / 百分率は紙の本でいうところのページ数に相当 / 以下同様)

” だからこの世は、つながっているか、離れているか、二つしかない、と思ってます。” (30%)

ここでいう「つながっている」の解釈は、昨今流行りのFacebook、Twitter等のSNSを引き合いに・・

” SNSは、自分が使うのではなくて、逆にシステムに使われてしまうと、余計に本当のつながりを理解できなくなってしまう危険があると思います。 ” (38%)

” 大切なことは、他者とつながることではありません。本当の自分とつながることです。

本来の自分とはなにか、自分としっかり話すことです。” (76%)

” 現代はおかしなことに、検索エンジンをうまく使いこなせる人は増えましたが、

自分としっかり向き合う術を知っている人は、むしろ減っていると思います。” (79%)

自分と向き合う術として、本書で「瞑想」が紹介されており・・

” 瞑想というと「なにかが見えるのでは?」と誤解を持つ人がいるかもしれませんが、

見える、見えないなど、関係ありません。感覚が変わるのです。考え方が変わるのです。

物事をより大きな視点で見ることができるのです。すべての問題のはじまりは自分のなかにあり、

それを解決できるのも自分なんだ、わかるようになるのです。そして、勘がよくなります。

ということは、運がよくなるということでもあります。この勘を邪魔するのは、先入観や固定観念で、

これを瞑想によって取り払うことができれば、大事な局面に正しい選択ができますので、結果、運がいい人生を切り開くことができるのです。

また、はじめのうちは、すぐに瞑想できない、と瞑想中に思わないことが大事です。スポーツのトレーニングと同じです。

すぐに効果は出ません。語学学習と近いかもしれませんね。ある日、突然レベルが上がります。 ・・中略・・

はじめは10分くらいでいいと思います。どんなに忙しい人でも1日10分は、静かな時間をつくれると思います。

ただし、トレーニングですから毎日やることが大事です。” (80%)

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「気」を巡らす

” 日本の問題点は大きくはたった一つだと僕は思っています。分断されているからです。

日本の閉塞感とかいろいろ言うけど、さっき言ったみたいに、つながってなくてさまざまな問題が起こるんです。 ・・中断・・

エネルギーとか気とか、本来全部つながっているものが日本では分断されてる。そうすると悪い「気」になりますね。

流れていない、オープンじゃないから。日本はあちこちで分断されてる。それが最大の問題なんですよ。” (36%)

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現実を変える、イマジネーション

” 強いイマジネーションを持てば持つほど、現実は変わる。ですので、精神鍛錬の向かう先は、

どう自分が素晴らしいイマジネーションをつくり出せるか、に尽きると思います。

少なくとも、自分の可能性に壁を立てないことですね。” (40%)

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失われた直感力、その取り戻し方・・

本書では「直感力」についての記述が散見され、キーワードの一つなっていますが

” なんでも自分の直感力でやってみることが重要ですよ、失敗しても。そして、無心になれるくらいの楽しいことを見つけるべきです。

それが多ければ多いだけ、人生は素晴らしいと思いますね。”

” 人と関わるときでも、なにか考えるときでもいいけど、楽しいと思うことをやる。

欲望にとらわれないで楽しいと思うことをやる。それが儲かるからやるんじゃなくて、お金はさておき、楽しいかどうか。

その人がお金持ちかどうか有名かどうかという情報からじゃなくて、

その人と一緒にいると楽しいかどうか。すなわち魂が喜ぶってことだよね、頭が喜ぶんじゃなくて。” (67%)

直感力を本来の状態で働かせるには

” 僕は、いまから20年前にテレビを見るのをやめました。そして、10年前にインターネットを見ることから、徐々に距離を置きはじめました。

すると不思議なことが起きました。直感力が上がり、勘が鋭くなるのです。

当たり前ですが、人間の脳の処理能力には限りがあります。しかし、ここ10年ほどの情報時代は、

その少し前と比べて情報量が一気に100倍以上になっていると言われています。

当然、人間の脳はついていけません。もともと持っていたのに、失ってしまった能力もあると思います。それが直感力です。

ですので、本来人間が持っている力、直感力を上げるための第一歩は、情報を可能な限り遮断することから始まります。

そうすると創造力を発揮します。検索エンジンに頼って、選ぶことだけをしてきた脳とは違った脳の部分を使いはじめ、

イマジネーションが豊かになるのです。” (75%)

” 直感力を上げるというのは、それを取り戻すことだと思うんです。 ・・中略・・

一番いいのは、先ほども話しましたが、まず情報を可能な限り遮断することだと思っていて。

それは、頭で考えないクセをつけるためです。特に僕は90年代にコンピュータの仕事をすごくしていて、膨大な量の情報を扱っていました。

情報がいっぱいあればあるほど、それこそが力だと思っていました。本気で。

でもそれは間違いだったと、少しづつ気がつくわけです。そんなものいくら持っていても、本来の人間としてのパワーとは関係ないものなんじゃないかと。” (53%)

” 情報と呼ばれるものの大半は、実は人生においてどうでもいいことばかりです。” (75%)

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各自の奥底に眠れる巨人たち

本書では、瞑想の他に、食生活に関して、種々の元気法について紹介されており、

これらによって、私たちが本来持っている機能を取り戻すべく手法、その前段となる考え方が記述されています。

私個人で印象的であったのは、情報に埋もれている点に共感し、つながる先が他者ではなく、

” 大切なことは、他者とつながることではありません。本当の自分とつながることです。

本来の自分とはなにか、自分としっかり話すことです。”

との指摘。

他と交わる過程で己を明らかにするのではなく、まず、内なる対話で己を明らかにし(=己とつながり)、

他に己を示していく過程は、今一度「あり方」を説かれるもので、本を読み進めていくうちに、その必然性をよく実感する事が出来ました。


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