ウディ・アレン監督が描いた苦悩する人妻の恋の結末:映画『女と男の観覧車』鑑賞記

先週末は、久々映画館に足を運び

場所は、チェックイン履歴の表示によると、2017年10月以来の新宿ピカデリー・

毎年楽しみにしているWoody Allen:ウディ・アレン監督の新作鑑賞。

封切りから間も無く、毎月1日の映画の日が、日曜日に重なるというラッキーな巡り合わせに便乗。

タイトルは『女と男の観覧車』で、そこから筋は読めませんが、

観覧車脇に居を構える一家が話しの中心で、主役を演じるケイト・ウィンスレット役(ジニー)のもとに

再婚相手と長く不仲となっていた義理の娘が登場するところから話しがスタート。

ジニーの海岸での出会いから程なく男女の仲に発展するも・・やがて義理の娘が恋敵に転じていくというのが、主たる筋。

この義理の娘が一筋縄ではなく、マフィアの夫から逃げ出してきた経緯が時間を追って絡み合っていくなどして、話しは進んでいきます。

 映画『女と男の観覧車』本国オリジナル予告編(日本語字幕) 

以下、ちょっとネタバレ・・

本作に関してはメインキャストの心の動きに主眼が置かれ、ウディ・アレン監督お得意の日常にファンタジーが入り込んでくるような演出は見られず。

また、エンディングも明示したものではなく、話しの過程を辿るような描写で、

描かれていないところは鑑賞している者たち、それぞれの推量に委ねるといった形で、

私のようなウディ・アレン監督作をフォローしていない方々にとっては面白みを見出すことが難しいようにも感じましたが、

上質なウディ・アレンらしい世界観は映像から滲み出ており、

上映時間中、しばし浸っていた非日常(=スクリーン向こう側の世界)にはちょっとしたドキドキもあり、

ファンタジー無しである分、等身大の人間の心の葛藤など感情移入できるプロセスには楽しめる要素も見出せました。


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