吉田豪さんがプロレス、格闘技系本に下した鉄槌と評価:『書評の星座 吉田豪の格闘技系本メッタ斬り 2005-2019』読み始め

プロ書評家、プロインタビュアー、コラムニストなどの肩書きで独自の領域を築かれている吉田豪さんの『書評の星座  吉田豪の格闘技系本メッタ斬り 2005-2019』を読み始めてから、1から147まで項目立てされているうちの40まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

春頃、吉田豪さんがラジオ番組に出演されているYouTube(音声のみ)を再生して以来、立て続けに選択していた時期があって、内容の独自性、興味引かれる感じから「サイン本があれば本を買ってみよう」と思っていて

巡ってきたサイン本入手機.-

若干のラグを経てサイン本に遭遇し ➡︎ 入手。

トンデモ本から掘出し物まで

本書は、

” 2005年から始まった『ゴング格闘技』の書評連載をまとめたものだ。”(p3)

というもので、実に481ページに及ぶカテゴリー(格闘技・プロレス)内での様々出版された書評のみをひたすら読み込んでいくといういまだかつてない経験で、ペースはスローながら着実に進んできました。

読み始めて2日目で印象に残ったのは、ろくずっぽ事実確認されていないトンデモ本に、UWFの暴露本の多さに、

頻繁に登場する前田日明さんの(良くも悪くも?)一貫した姿勢が際立っていたり、須藤元気さんの振れ幅の大きさであったり・・。

取り上げられている本の殆ど承知していなかった中、

” ラグビー部に所属していた高校時代に第1回K-1グランプリをテレビ観戦したことで、彼は「こんな無名の俺でも、あのリングにあがって、一晩にたった三回だけ喧嘩に勝てば、十万ドルと名声が手に入る。人生を変えられる。」

「来年、K-1グランプリを制するのは間違いなくこの俺だ」と無謀にも確信。

こうして金に目がくらんだ理由も、血の繋がらない父親が倒れたため、「自分がK-1を制すれば、入院費だって楽に工面できるようになるし、父が病気のいまは、母が店を休んで看病に専念することだってできる」とのことだったから、いちいち泣かせるのだ。”(p90)

に、

“『武田は自分の試合のチケットを、毎回一〇〇〇枚近くみずからの手で売っている。・・中略・・ しかも、もっと稀なのは、そのチケットを買ってくれたお客さんすべてに、毎試合後、必ずメールか礼状を送り続けているということだ』”(p91)

という『ラストサムライ ー 片目のチャンピオン武田幸三』は、武田幸三さんのことを知らなかったこともあり、凄く興味を抱きました。

また、

“「八百長は好きじゃないんですよ!最初からストーリーが全部決まっている、決めごとでやるっていうのは好きじゃないんだよね。だからピストルでやれっていう試合をやってきたけどね。・・中略・・

オレは言うんだよね。やるんなら思いっきりやれと」との松永会長のモットーによって無駄に当たりが強く、ギャラにしても「基本給が10万円。あとは試合に勝った負けたで試合給で差をつけた」というんだから、そりゃあ感情剥き出しの試合ばかりになるのも、全女の選手がプロのままアマレスに挑戦したとき、それなりに結果を出させたのも当然なのであった。”(p142-143)

と、これも本書で初めて舞台裏を知り、「道理で・・」ってな具合で妙に納得させられた『女子プロレス終わらない夢 ー 全日本女子プロレス元会長松永高司』も、松永4兄弟の生きざまを含めて読み物として面白そうで、数ある紹介の中で印象に残りました。

あの時、実は・・

背景を知っていれば「もっと楽しめただろうなぁ」と。際どい重大事がポロっと載っていたり、吉田豪さんの赤(修正)が入ったり、突き放されたり、忘れていた話しが蘇ってきたり、

或いは紹介されている動画を呼び出しに行ったり

吉田豪 x 内藤大助

読書のプロセスを楽しめており、中、後半での展開に期待値高められています。


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