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佐藤優さん、石川知裕さんから学んだ 対「逆境」:『逆境を乗り越える技術』読了

先週、開催された元外務省の佐藤優さんと前衆議院議員の石川知裕さんのトークショー&サイン会の対象書籍であった『逆境を乗り越える技術』を読了。

>> 佐藤優さん、石川知裕さんから学んだ「逆境」への備え <<

今、大切、尊きは「与える力」

巻末のエピローグで佐藤優さんが本書を・・

” 読者には、具体的に目に見える、手に触れる範囲にいる家族、親族、友人、同僚が逆境にあるとき、援助できる人になって欲しい。実は、そのような「与える力」は、社会における読者の地位を確実に高める。そのことが、読者の生活、キャリアの双方を豊かにすることは間違いない。” (p269)

と読者へ向け明確なメッセージを発せられています。

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佐藤優さん、石川知裕さんから学んだ「逆境」への備え

元外務省の役人で、鈴木宗男元代議士との職務上の事で逮捕された際はラスプーチンの異名も伝えられた佐藤優さんと

小沢一郎代議士の書生からスタートして、衆議院議員になられ、政治献金の問題で議員辞職に追い込まれた石川知裕さんが

共著で『逆境を乗り越える技術』を上梓された記念のトークショーに行ってきました。

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1人1分野、エキスパートのススメ:『人助け起業』前半のおさらい

約350ページに及ぶ『人助け起業』が半分程度のところまで来たので、軽くまとめ。

自分の知っている事を、人は過小評価しがちである

サブタイトル「自分の価値を無限大にする仕組み」「1人で1億円稼いで感謝される暮らし」と掲げられ、

人は人生をの最期を迎えるに当たって

” 人生の最後に、人はかならず知りたがる。自分は人生を精いっぱい存分に生きたのか、ということを。” (p33)

” 不幸なことに、ほとんどの人が自分の知っていることを過小評価し、それについて真面目に考えたことなど一度だってなく、

それが他の人にとってどれほど貴重か想像したこともない、というのが本当のところなのである。” (p52)

として・・

” わたし(著者:ブレントン・バーチャード)は自分のメッセージを発信するだけで100万ドル稼げる仕組みをお教えするが、あなたはその実現の容易さに唖然とするだけである。” (p21)

と本書の役割が記され、

それを実現する方法として、本書では「エキスパート」という表現が用いられています。

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エキスパートの資質?

” だれもがたえず、公私にわたって助けとアドバイスを必要としているのだ ” (p54)

という今の時代背景があり、

” あなたはいまのところまだ自分をエキスパートともグルとも思えないかもしれない。だが実はだれもがそういう存在になれるのだ。心配ご無用。・・中略・・

本書で用いるエキスパート、グルは「人々の成功を手助けする者」、それ以外の何者でもない。・・中略・・

エキスパートになるには、ターゲット客の最大多数を手助けできるように「自分という人間」と「自分が知っていること」を位置づけ、まとめ上げるだけでよい。

そうするだけで、ほぼどのようなことについても、高額報酬をもらえる影響力絶大なエキスパートになれる。” (p19)

と本の対象読者が限定されない事は、本書の大きな魅力といえるものと思います。

分野は異なれど、通る道は変わらない

どのような分野のことであれ、エキスパートとしてのキャリアを歩み出すには、通る道は共通しているとして・・

” まず、人々の人生・生活の価値を高める無料の情報を配信し、次いで、適当なところでこう言う。

「さて、この無料の情報が気に入ったかたは、もっとずっと深く切り込んだプロダクト(またはプログラム)がありますので、よろしかったらお買い求めください」。”  (p66)

この部分、数日前に取り上げた  ・・

>> ラーニングエッジさんで学んだセミナービジネスの極意(初級)<<

の内容と完全に符号しますが、エキスパートを志す入り口として・・

” お金を稼ぐ方法をあれこれ考えるのと同じくらい時間をかけて、世の中を良くする方法を真剣に考えたら、あなたはすぐに信じられないほどの大金持ちになれるだろう ” (p91)

と述べ、現実は

” 世の中で活躍している有名ではないエキスパートも何万といる ” (p59)、

その分野は・・

” 子育て、不動産、マーケティング、人間関係、ビジネス、恋愛、資金運用、キャリア、テクノロジー、精神、信仰・・・・・・ ” (p54)

と様々な分野に及ぶ事。これらのエキスパートにはクライアントが問題に直面した時に現れるとしています。

つまり、自分が直面していない問題にそれぞれエキスパートが居て、自分が直面した問題によっては自分がエキスパートになるチャンスがあると言えますね。

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ポイントは、

” あなたがエキスパートとしていちばん助けたいと思っている人々はだれなのか ” (p123) という事。

また、入り口として誤っていけない事に、

” まずは、ひとつの分野だけに狙いを定め、それをマスターし、人々に分け与えること。”

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つまり、「なんでも屋は目指してはいけない」という事。

「読んで、学んで、やってみましょう」本

と、まぁ本の前半は上記のような具合。ここではキーとなるフレーズを取り上げて自分の理解に準えましたが、

実際、本では実例を交えた多岐にわたるアプローチ法であったり、読者へ向けられた質問から、学びが深化するような仕掛けが成されています。

実践的といえますが、前半だけでも重量感あっただけに、高度化するであろう後半は・・(笑)

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立花岳志さん推奨本『ザ・ミッション』を読んで、原作者から翻訳者へと発展するご縁

2013年4月にプロフェッショナル・ブロガー、作家の立場でご活躍されている立花岳志さんの2日間に及ぶワークショップ(「人生を劇的に変える!2daysワークショップ」)に出た際、

2冊の本を課題本として指定され、そのうちの1冊がジョン・ディマティーニ著の『ザ・ミッション』。直後に一回読了して本の存在は忘れていて・・

今年3月頃であったか、youtubeの無料動画で『ザ・シークレット』を知り、

『ザ・シークレット』の始めの20分間

そこにジョン・ディマティーニが出演していて、クールな語り口で印象に残る指摘が頭に残る。

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藤村正憲さんに学ぶ「国際自由人」という生き方

午後、マレーシアのジョホールバル在住で「国際自由人 MONEY & FREE」の著者である藤村正憲さんの出版記念講演会に行ってきました。

書の購入特典で約6,000円の定価が無料招待となったところ、行けば更に新刊が進呈されるという(笑)

 意外と簡単に始められた、との海外はじめの一歩

講演のテーマは、「国際自由人という生き方」。藤村さんは学生の頃に旅先の香港で、日本と違い、各自それぞれの感性に合わせて生きるライフスタイルにカルチャーショックを受け

29歳までに海外に出る事を決意。それまでの約10年を修行期間と考え、実際、その期日を守って移住。

それまでは実家住まいで、多分に世間知らずというところがあったものの、難しいと思っていた移住は殊の外、容易に進んだとか。

この事で「やりたいと思えば、やってしまう事が良い」との人生哲学を得たそうな。

いきなり試された決意

但し、ここから試練が訪れ、最初の滞在地、北京で重症急性呼吸器症候群/SARS(サーズ)が流行し

原因が解明されぬ中、街の機能は停止、もしかして自分が犠牲になるかもといった状況。それでも帰国という選択肢は無く、

滞在する中で難は逃れたそうですが、親しく面倒を見てくれた人の祖父が(SARSによって)亡くなるという事態に直面し

一瞬の不可抗力で、人の命が途絶えてしまう現実を目の当たりにし、今を大事する事をより深く胸に刻んだそうな。

そこから一つ一つの選択を納得、理由が述べられる生き方を志向するようになり、人生が楽しく、生きる上でのタブーがなくなっていったそうです。

なお、藤村さんが定義する国際自由人とは・・

  • ワクワクした気持ちで生きる

 

  • 国境を意識せずに、自分らしく生きる

 

  • 世界へ出て、自分の人生をデザインする事      の3つ。

 

やりたい事をやっている人に吹きやすい追い風

講演で何回か語られていましたが、海外で日本人を求める需要は強いものの、例えば家族の反対であったり、本人の踏ん切りが付かなかったりで、

実際、行動に移す日本人の絶対数は少ないとの事で、日本で秀でたものが何も無かったと仰る藤村さんが

外に出てビジネスを成功させた大きな要因は、競争相手がいない状況であった事が大きいとの事。

更に、やりたい事を実現したせいもあり、それを応援してくれる運命的な出逢いにも恵まれたとの事。

マレーシアのイロハに、移住先の選び方

講演の中盤から、滞在先のマレーシアの話題となり、ビザを取る事の容易さ(基準:50歳以下 900万円の定期預金/50歳以上 同450万円)、環境等から同国が7年連続でロングステイしたい国のNo.1となっているとの事。

移住先を選ぶ上で、(多くの人にとっては)英語が通じるという条件に加え、親日国であるかが大きい判断材料になるとの事で

マレーシアは、この二点を満たしているとの事。

また、物価の安さから、日本の大卒初任給程度でプール付きの家(3LDKで家賃10万円程度)、メイドを家事を依頼(週2回程度の通い)する事、

車で15分程度の場所に高原等のレジャースポットがある事、月1回の海外旅行(マレーシアはローコストキャリアの航空会社が強い)を実現出来る環境が整っているそうな。

教育環境も世界トップクラスの水準で、英語で学問を学び、帰国子女枠を使って、日本(や海外)の難関大学に入学する途も使えて効果的。

海外起業の成否

海外で、ビジネスを展開する上では、その人にとって興味のある事でないと長続きしないが、

既述の通り、日本に居る場合と異なって競争相手の少ない事、価値観の違いをビジネスチャンスに繋げられ

例えば、先進国で成功したビジネスをマレーシアの新興国に持ち込むだけでも商機を見出し得るとの事。

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藤村さんは、世界各国で中国人がチャイナタウンを築き、仲間内でビジネスする環境を支え合うが如く

マレーシアで “LITTLE JAPAN”プロジェクトを推進、それこそマンション内に日系の内装会社を登用したり、日本式の浴槽を導入するなど、

日本人がローカライズ出来る環境の構築に邁進されているとの事。東南アジアの中では、シンガポールの経済成長が先行しているが、

マレーシアとシンガポール間を接続する地下鉄の開業が2019年に計画されており、隣国の成長を活用出来る面も予測され、

若者が多い人口ピラミッド(日本、少子高齢化)で当面、経済発展を見込める素地が整っている事。

いい感じの人の共通項 に、ライヴで高まる臨場感

ワクワクする事とか、やりたい事をやっていると応援してくれる人が現れるとか 、興味がないと長続きしない等々・・

このところ取り上げた本の内容と図らずも一致しますが(笑)藤村さんのお話を約90分お聴かせ頂き感じたのは

自分の思いに忠実である事、やる前に先入観(成功の保証を求めない)を抱かない事。

「意思有るところに道は開ける」の一語で言い換えられると思いますが、書籍を通じて人の生き様に触れるのも良いですが

直に同じ場所の雰囲気を共有すると、(海外移住に限定されず、在り方に対する)臨場感が高まって、その感覚が心地良かったです。

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「直観」はウソをつかない:『ソース』読了

前々回、取り上げた『ソース』を読了。

>> 「直観」に耳を澄ませていますか?:『ソース』読み途中の中間報告  <<

充実した人生を送るための4箇条

本書の一番の言いたい事である「ワクワク(ソース)」を人生の中心に据えるには・・

① 人生のあらゆる場面において自分が持つワクワクの「すべて」を見つける。

② 発見した「ワクワク」は、ひとつ残らず「すべて」、現在の生活に生かす。

③ 自分がワクワクすることを自分自身や人のために無条件に使う。人のために使うときは、なるべく人知れずこっそりと使う。

④ ①から③まで実行しながら、バランスの取れた生活を目指す。

この4つを実践すれば、充実した人生を送れることは確実です。 (p236)

充実した人生を送る上で・・

” あなたという人間の最高の部分を生かし、それを使って社会に貢献しようと思えば、最大限のリスクを冒す覚悟が必要です。” (p241)

最大限のリスクとは・・

” 自分の住み慣れた世界から少し飛び出してみることであり、慣れた環境の外へ出て冒険することです。

感情的にも、ときにも経済的にも冒険をして、自分にできることをすべて試すことです。自分の力をすべて出しきる覚悟で挑むことです。

そうしたチャレンジに立ち向かうとき、人はリスクを冒していると感じます。 ”

” どこまでやれば自分の最大限の力を出したことになるかは、あなたにしか決められません。そのときの自分にふさわしいリスクの程度を決めるのもあなたです。

自分の心に耳を傾けましょう。内なる声が教えてくれます。他の人に決めてもらうことはできません。あなたほどあなたのことを知っている人はいないからです。” (p242)

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「ワクワク」を生きる事の中心に据えて、最大限の力で立ち向かうと・・

  • 自分が何をしたいのかがわかっているので、まわりの人たちの意見に左右されない。

  • 自分がこの世に生きている意義がわかっているので、困難にぶつかっても大きな視野から問題を捉えることができ、くじけない。いつも平安な心でいられる。

  • 人生で進みたい方向が明確にわかっているので、自分の個性を生かしたユニークな生き方ができる。

  • 自分にぴったり合った仕事や伴侶に恵まれて、毎日が楽しく充実している。

  • ありのままの自分が自然な生き方をしているので、疲れず何の不安もない。

  • 自分の生き方を応援してくれる人たちが自然に集まってくるので毎日が楽しい。(p284-285)

     

ここで、本の結びの部分を迎え・・

” ソースを生きていると、人生そのものが自己発見の旅になります。ひとつのワクワクを実践すると、それが新たなワクワクへとつながり、どんどんと自分の枠が広がって未知の自分に出会います。

夢のまた夢を思っていたことが現実になります。自分の生き方がこれでよいのかと迷うこともありません。 ・・中略・・

進む方向が大切なのであって、どこに到達するかは問題ではないからです。「小さな一歩」があなたを前進させてくれます。 ” (p289)

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まとめ:直観に耳を澄ます心構えに、小さな一歩を踏み出す準備

ここから本の方では「訳者あとがき」(ヒューイ陽子さん)となり、著者のマイク・マクナマスが本が世に出される前の

1999年3月半ばに、病死してしまった事実に言及されており

葬儀では会場に入りきれないほどの人たちが集まって、故人の死を悼んだそうな。

この後に、本が出版された事を考え、また、私が購入した版数を確認すると 26版:2014年2月(初版:1999年10月)とあり、如何に長く読者の支持を得ているかが分かり、

内容の秀でた事は、上記の二点が良く物語っていると思います。

読んだ人それぞれが置かれている状況や最大限の力を発揮する事であったり、本で書かれている内容を実直に行動に移行する事にハードルの高さも感じますが

「心の声(直観)」に耳を澄ませて、「小さな一歩」を踏み出す事は、誰しも ” 決意 “一つですよね。

なお、タイトルに上げた「直観はウソをつかない」(p310) は、本書のプロデュースにあたられた喜多見龍一さんが巻末で寄せられた「ソースという名の列車は、あなたの人生を強力にドライブさせる。」から。

「直観」に耳を澄ませていますか?:『ソース』読み途中の中間報告

仲間内で話題となっていた『ソース』を3分の2程度(1〜4部)まで読み終える。

>>  今日この頃の本に囲まれる自分 その弐:読んでみたい本  <<

日本語で記されたサブタイトルに「あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。」とある通り、

” 私たちが個人としても社会としても豊かになるためには、プライベートな生活と境界がなくなるほどの楽しい仕事をし、精神的な満足感を成功の基準とし、無条件に人や社会に与え、右脳を活用して直観にしたがった生き方をしたほうがよいのです。” (p54)

であるとして、

” 誤った社会通念は、現代の高度に発達した産業社会の世界観を反映し、物質主義、消費主義、そして金、名声、権力という空しい成功感に裏づけられています。”

と正反対の立場から、著者(マイク・マクナマス)の生き方論が綴られています。

適性もお金も介在しない選択

人は・・

” 心から夢中になれるものがあると、人はそれを無心に追い求めます。そのワクワクをまわりの人間も認めてくれ、励まされると、ワクワクに自己推進力がつき、勝手にどんどん前進していきます。

内からわき起こる情熱がその人の人生をぐいぐい引っ張っていって、自動操縦を始めるのです。” (p69)   ⇒ ” 好きなことをしていれば、自然にすべてがうまくいきます。” (p73)

夢中になれる事に、適性の有る無しはまったく関係ないとして、実際、世の中に・・

” 管理能力のない管理職、お客を怒らせる店員、修理前よりひどくしてしまう水道工事屋や電気修理屋、誤診する医者、会社をつぶす経営者たち・・ “(p97/抜粋)

” 無能だからといって、現在の地位を得るさまたげにはならなかったようです。だからあなたも、有能ではないからといって自分の夢をあきらめる必要はありません。” (p97)

また、お金に関しても・・

”  私に言わせれば、「お金があったらできるんだが」という人の本音は「これを本当にやりたいのかどうか自信がない」もしくは「これは本当にやりたいことじゃない」ということ ・・中略・・

自分が何をしたいのかが一点の疑いもなくわかれば、それをどこでどのように実現すればよいか、自然にわかります。」”(p218)

踏み出せるか、否か

と。で、ここで大事になるのが、小さな一歩を踏み出す事。

” 実に大勢の人が私のところに来て、なぜやりたいことができないか、なぜ好きな仕事につけないか、なぜ一生の夢を実現できないかという言い訳をします。

そうした人たちは、最初の一歩を踏み出す前に、成功の保障を求めたがります。けれども、自分のやりたいことに向かって小さな一歩を踏み出さないかぎり、結果を予測することはできないし、そもそも自分の望む方向に進めるかどうかもわかりません。 ” (p157)

” まずやりたいことをやるのです。そうすればお金はあとからついてきます。” (p214)

と、適性も経済的な状況も、自分がやりたい(ワクワクする)事を明確にする事で

問題を問題と思わない事を指摘。

運命を分つ「直観」への聴力

個人で、この本で印象的であったは「直観」について言及した箇所。

” 自分がしようとすることが大事業であれ小さなことであれ、できるという信念がなければ何ごとも達成できません。信念には偉大な力があります。

信念は私たちが望む方向に汽車を走らせる機関車の役割を果たす、人生の原動力といえます。” (p168)

何によって、その力を実感できるかというと・・

” それは、自分の直観を信じることです。重要なことであろうが、ささいなことであろうが、人物や状況に対して自分が直感的に感じたことを決して無視しないでください。 ・・中略・・

心の中で本当に感じていることに注意をはらいましょう。何も感じられなければ、感じられるまで決断を延ばすのです。待っていれば、いずれ何かを感じます。その感覚があなたの本当の直観です。 ” (p169)

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「感情」とは異なる「直観」の正体

ここで、注意喚起があり、「直観」と「感情」を混同してはならないという事。

” 直観と感情はどのように違うのか

  • 喜怒哀楽の感情は生理的な反応であり、信用できない。
  • 直観には感情の揺れがなく、落ち着いて平坦である。直観は生理的反応ではない。「○○な気がする」という感覚で、一貫して同じであり急変したりしない。心の中から聞こえてくる静かな声だ。
  • 直観や感覚や気配は潜在意識からのメッセージであり、意識の力を信じる人にとっては高いレベルからのメッセージだと考えられる。
  • 感情は上下に揺れ、信頼できないし、信頼するべきではない。感情はさまざまな問題や空虚感の表われである。決して感情にもとづいた決断をするべきではない。感情的な決断をすると人生にゴタゴタが生まれ、あとから後悔するような選択をしてしまう。
  • 感情は、肉体や精神が情報処理をする結果として生まれるものだから、無視しないでそのまま味わえばよい。感情を抑えつけると、心身の健康に悪影響をおよぼす。けれども感情を判断の基準にして生きるべきではない。” (p170-171)

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仮)まとめ

この部分、先日読了した『イメージは物質化する』と重複する部分でもありますが、

思考の結果が感情で ⇒ 感情は描いたイメージを既に持っている感覚を心に宿す事で、やがてイメージは現実化する役割を果たすので、自分の抱いている感情を理解する事は重要。

但し、感情は揺れ動くものなので、判断の拠り所としてはいけない。

体の中から落ち着いて平坦に沸き上がってくるのが直観で、これを自分で認識する事、それに耳を澄ませる事が大事。

今週、目を通した2冊の本から学べるエッセンスは、上記に集約されますね。まだ、未読の部分があるので、「ソース」については、もう一度。

 

イメージした未来を現実と認識し続ける事で願いは叶う:『イメージは物質化する』読了

『イメージは物質化する』を読了。4日にわたって断続的な読みでしたが、先が楽しみで根を詰めて読んだ感じになり、読了後は寂寥感のような感覚も(笑)

>> イメージし、信念を宿し、ブレない事:『イメージは物質化する』その弐  <<

>> 心の目で見るものが現実になると知るビジョナリーパーソンの時代:『イメージは物質化する』その参  <<

では、昨日の続きで「第8の法則」から・・

第8の法則

紙一重の差、と題され、「紙一重」とは失敗と成功の事。「差」とは・・

” ある人は計画を立てるだけで終わりますが、ある人はその計画を実行します。

ある人は目標達成にあと一歩のところであきらめ、ある人は達成します。

ある人はチャンスを認識するだけで、ある人はそのチャンスをものにします。” (p215)

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” あなたの知る成功者たちとあなたは、与えられているもの、備わっているものすべてが平等です。唯一違いがあるとすれば、それは何を成したかにすぎません。” (p217)

” 成功するためにしなければならないことは、必ずしも今あなたが考えているものであるとはかぎりません。ただ、それが何であろうと、あなたには何事をも実行に移す能力が備わっています。

ただ、人それぞれが置かれている環境は異なるので、その人ごとにやるべきことが異なるのは事実です。

あなたがやるべきことは、いずれあなたにも分かる日がやってきます。

重要なのは、その日が訪れ、人生の成否を分ける紙一重の違いが判明したとき、自分がそれを必ずやり遂げてみせると、今この場でコミットすることです。 ” (p218)

で、ここで試されるのが・・

” あなたに成功をもたらす鍵は、あなた自身の「忍耐力」です。何かをはじめて、困難にぶつかったときには、忍耐強くあきらめずに乗り切ること、それが紙一重の差となります。 ” (p233)

章の締め括りは、読者への問いかけで・・

” あなたの人生と仕事で、「紙一重の差」をもたらすものは、何があるでしょう? ” (p236)

第9の法則

プラス思考と章で、冒頭で・・

” 車のバックミラーを見るように過去を振り返る人生を送っているかぎり、決して物質的な富を手に入れることはできません。

しかしかし、多くの人がこの過ちを犯してしまっているのも事実です。

わたしたちは現在に生きているのですから、過去のことなど忘れるべきです。 ”  ⇒  “(これまで偉業を成した人たちは皆、将来のビジョンを持っていました) すでに起こってしまった過去ではなく、これから起きることに目を向けて、そのビジョンを実現したのです。” (p241)

” 現状はいかなる状態であろうと、あなたはこれまでに経験したことがないようなすばらしいことを想像することはできます。

そして、イメージできればこそ、そのイメージを未来に実現させることが可能になるのです。” (p243)

ここで、読者の人生に対しての問いかけがあり・・

” あなたはこれまで、自分を含め周りの人たちの人生をよりよくするために、自分が持つ本来の潜在能力をどれくらい活用してきたでしょうか?” (p244)

出来ていなかったとすれば、まず・・

” もともと備わっていた真の能力を生かして、すばらしいイメージで心のスクリーンを満たすのです。それらのイメージが、あたかもすでに実現しているものとして確信し、期待するのです。” (p247)

多くの人が過去にとらわれて生活しているように見受けられるとして・・

” ある意味、過去はあらゆる生命の終わりの場所といっていいでしょう。しかし、残念なことに九五%の人が九五パーセントの時間を、過去にとらわれて過ごしています。” (p248)

” 過去(実績・経験)を重んじる思考パターンでは、他者がすでにやったことにしか目がいかず、視点が限定されるため、人生で得られるものも限られたものになってしまうのです。” (p258)

あるべき姿は・・

” まっすぐ前を向き、自分に何ができるか、どんな人間になりたいのかをのびのびとイメージし、、それらの壮大な思念で意識を満たしましょう。

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そして、意識が向けられている方向にしっかりと注意を向けてください。そうすれば自動的にあなたの人生は、そこに向かって進んでいくのです。” (p249-250)

” 人生のパターンを変えるには、明るい未来を心に描き、それが実現した後の状態を明確にイメージすることです。” (p251)

第10の法則

いよいよ最後となる章は「捨てる」。何が述べられているかというと・・

” あなたの身の回りに、気に入らないものがあるのであれば、それを手放してください。そうすれば、あなたの欲しいもののためのスペースができます。

この「空白の法則」は、あなたの人生のいろいろな面に適用できることです。” (p276)

” あなたが心から欲しいもののためにスペースをつくることです。豊かになるための空白の法則のポイントは、新しいものを受け入れる前に、そのためのスペースを用意すること。

もう一つ注意するポイントがあります。不要のものを処分するときに、それを売却せずに、ただ手放すようにしてください。古本を買い取ってもらうのではなく、そのまま破棄または寄付するということです。”(p277)

” 古い物を売ってしまえば、それであなたが手にするのは、古くなった物に対するわずかなお金です。それを受け取ってしまえば、もう他に受け取るものはなくなり「空白の法則」の効力も消えます。” (p278)

この事は何が説明されているかというと・・

” 「与えることは、実は受け取ること」” (p277)

であるから。更に重要な事として・・

” どんなに与えすぎても、与えすぎるということはありません。そして、与えると、必ずその見返りとして何かを受け取ることになります。

同じ相手からその見返りを受け取ることはめったにありませんが、水が上から下に流れるがごとく、それは確実に起こります。” (p278)

この事は物質に限らず、精神面でも同じとの事で

” 新しいアイデアを求めるのなら、古いアイデア(考え・価値観)を捨てる必要がある ・・中略・・

(新旧のアイデア) 二つの考えの間で常に揺れ動きながら一生を過ごします。このような精神状態を「優柔不断」と呼ぶわけですが、これがときに精神的苦痛や混乱の元となっています。

この「優柔不断」と「迷い」こそが、人生において大きなことを成すのを妨げている大きな要因の一つにほかなりません。” (p279)

ここで、章のまとめとなる

” あなたが何かを手に入れたいと心から望んでいるなら、古いものを捨ててその何かを受け入れるためのスペースをつくる必要があります。これは、揺るがすことのできない人生の絶対法則(=空白の法則)です。” (p281-282)

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著者のボブ・プロクター Bob Proctor

まとめ

と、本の内容については3回に分けて、軽く10,000字を超える分量。先日出た成毛眞さんの書評講座で

>> 成毛眞さんに書評を学ぶ <<

「あらすじ」を書けとの指摘があり、解釈は極力控えて引用を心掛けましたが、

自分が要約すると人間には2種類いて、1つは

目に見えている世界を現実と捉える大多数の人と、

他方は、

心に描いたイメージを現実と捉える人。この本で「ビジョナリーパーソン」と称されています。

作家の浅田次郎さんは、兼業しなければ生計を立てられない時代、コンクール等で落選が続いても「現実の方がおかしい」と一切、その事実を頑として受け容れなかったとのエピソードや

Apple 創業者の故スティーヴ・ジョブスやVirginグループ総帥のリチャード・ブランソンも、目の前の世界は決して現実として捉えていないから、多大な価値を提供したり、夢を与えているのだと思います。

この本を読んだ読者の多くが再読の必要性について言及していて、実際、自分も読めば読むほど理解が深まる事と考えますが

Reaching for Star

要は「心になりたい未来をしっかり描く事」、つまり成功とは、ビジョナリーパーソンになる事ですね。

最後に、この本の素晴らしいところは、書いてある内容を実践する事で、結果が約束されている事です。