『人助け起業』に学ぶ、「最初の二年間」を耐える事、一箇所集中の原則

一旦、中断していた『人助け起業』の読書を再開。前回の紹介が何時だろうと振り返れば、5月30日・・

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志が試される、最初の二年間

” 自分で事業をはじめると、最初の二年間は、冗談抜きで、恐ろしいと同時に人生で最も心浮き立つ充実した期間となりうる。

あなたは一気に「大きくしたい」と思うかもしれないが、結局のところ事業は期待したよりもゆっくりと成長しないことのほうが圧倒的に多い。

それでも、挑戦、自由、事業のオーナーであること、客との関係などを、たいへん有意義と思えるはずだ ”  (p208)

” ビジネス規模が小さいあいだも気持ちまで小さくしては絶対にいけない ” (p208)

” 現在の状況がどのようなものであっても、自分自身と自分のメッセージのための壮大なビジョンをもつ必要があるのだ。

その壮大なビジョンこそ、行動へと、目標達成へと、駆り立ててくれるものなのである。” (p210)

clear-vision

と今までは起業に至るノウハウが紹介されていましたが、本の中盤に入って、それらノウハウを携えて起業した後で試されるメンタリティについて言及されています。

起業家が、設立の志を砕かれてしまうのに時期的な傾向があるようで、それは・・

” 新参者が挫折するのは、つねにこの最初の二年間であるからだ ” (p208)

と。また、著者(ブレンドン・バーチャード)は・・

” 良い結果というものはゆっくり訪れる ”  (p210)

との傾向を示唆しています。

 

一所懸命が、成功を導く

また、世界には二つのタイプの人間がいるとして、

 ” 一方の人間は、草原を見まわすなり、そばにあったスコップをひっつかみ、地面に穴を掘って金を探しはじめる。

そして数回、スコップで土を掘っただけで、「思っていたほど早く金を掘りあてられない」か「思っていたほどの量の金はない」と判断し、掘るのをやめて、でたらめに移動して別の地点へいく。” (p216)

” もう一方の人間はしかし、この 宝の池 にべつのやりかたで挑む。まず地平線まで見わたし、自分が掘るべき区画を決め、そこを確保する。

そして、別のタイプの人間と同じように、掘って金を探しはじめる。すぐに「思っていたほど早く金を掘りあてられない」か「思っていたほどの量の金はない」と思うところもいっしょだろう。

だが、ここから運命は、一箇所に集中しない掘り手のそれとは別の展開をしはじめる。

このタイプの掘り手は「金はある。思っていたほど多くはないかもしれないし、思っていたほど早く見つけられないかもしれないが、金はある」と考えるのである。

だから、その一箇所に集中し、掘りつづけ、懸命に働きつづける。そして、あんがい早く大成功の日が訪れる。(以下略)” (p216)

この例示が言わんとしていることは・・

” たくさんの専門領域やビジネスに次々に手を出していくやりかたは失敗にいたることが多く、

ひとつのことを掘り下げマスターする生きかたが富へとつながる。 ・・中略・・

ひとつのことに集中できず、すぐに目移りして、新しいことをいいかげんな気持ちではじめ、早々にギブアップしてしまい、また別の新しいことや機会に移っていく。 ” (p217)

original

自分の力量を発揮出来る専門分野を定めたら、最初は思ったような成果は得られないもの。

そこを乗り越えて己の可能性を切り拓き続ける者にのみ、待ち望んだ結果が得られる。

今日、目を通したところは、このようなところですね。


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