井ノ上陽一さんの『フリーランスのための一生仕事に困らない本』刊行記念著者セミナー参加記

井ノ上陽一さんの『フリーランスのための一生仕事に困らない本』の刊行記念著者セミナーに参加。

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開催場所は神宮前のダイヤモンド社

著者の井ノ上さんとはビジネス系メールマガジン『平成進化論』を発行者である鮒谷周史さんのセミナーであったり、

同セミナー受講者同士の数百名規模の勉強会を通じてのご縁。

井ノ上さんは、仕事とプライベートの両立で、多くの人が志向するであろう次元でのライフスタイルを実現されており

勉強会等でも受講生の多くをリードする立場にあり、本のタイトルと共に、ライフスタイル確立の裏側の部分でも興味を喚起されての参加。

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世の中的に井ノ上さんを税理士であったり、ブロガー(EX-IT)として、ご存知の方も多いと思います。

私がWordPressで本ブログを開設(引越し)する事が出来たのは、井ノ上さんのセミナーを受講した事によるもの。

カギは影響力の拡大

本は購入したての未読状態につき、下記はセミナーでの学び。

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冒頭で示されたポイントは「影響力の拡大」。

井ノ上さんから「どんな世界を目指すか?」との投げ掛けがあり、今は「考えなければいけない」時代であると。

時を遡り、2005年にはスマートフォンの存在は無かったし、2010年に電子書籍端末で本を読める事は無かった。

これからの5年後、10年後とIT等の進化を予測する事は難しく、仕事がどんどんPCに取って代わられてしまう時代。

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インターネットを通じて情報発信するにしても、情報の一部を秘匿してセミナーの集客等に繋げようにも、多くの場合、他の誰かが情報を公開しており、

フリーランスの立場でなくても、生き残っていくには必然的に「考える」事が求められる。

井ノ上さんの場合、ブログ開設当初は情報を全て開示する事に抵抗があったものの

結果として全て情報を公開する事で、セミナーの申し込みが増えるとの解を得られたそうな。

そこには、読んで学ぶ事、聞いて学ぶ事、実践して学ぶ事、それぞれ異なるスタイルの学びが存在するためで

私自身、この指摘はよく理解でき、発見と感じるところでした。

実験台としてのブログ

本セミナーでは、ブログを書く効用について勧められており、結論的な部分でもありますが

ブログを書くことで需要を察知したり、仕事に依頼につながったりという流れも機能しているとの事。

情報発信の立ち位置として興味深かったのは、普通に生活している事がネタにつながるというもの。

私自身、2000年頃から数回の引越しを経ながらブログを書いている期間が長いですが、

書き続けているとオンラインとオフラインの境目を取り払いたくなり、その感覚は実感しやすいものであり、視野の先にあるところです。

目指す地点に上っていく、基本姿勢

で、冒頭の「影響力の拡大」に立ち返り、フリーランスの方、それを目指される方は肝になる部分と思いますが

影響力のある仕事は、通常の仕事を減らしていかないと達し得ない。

通常とは、仕事は多くあるのだけれども儲かっていない状態にある場合など、考えを及ばせる必要があり

自分でしっかり基準を設け、沿わないものは段階的に捨てていく姿勢、それを実行していく事が大事。

井ノ上さんの場合、本業の税理士業務の他、ブログ、セミナー、コンサルティング等、複数の入り口(収入源)を設けている事で

本業での依頼に対して選択出来る、ある程度の幅も担保されているようですが、

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ベースには、自分が生活するのには最低限、幾らの収入があれば良いかの把握が肝要。

コンサルティング・ニーズの在り処

収入源として、セミナーの開催、コンサルティング、相談は誰しも可能性がある業務であるとの事。

一般的に、コンサルティング業務となると高度な技術なり、回答が求められるものと思われがちであるが

実態は初級レベルを分かりやすくスキルが多くのカテゴリーで見落とされているとの指摘。

ホームページに価格を明示するなどして体制を構築し、相応の準備体制を整える中で、「**入門」「はじめての***」といった書籍で需要のある層に対応。

また、競合対策等の見地から、専門性を組み合わせたり、ポイントを微妙にずらす事でポジショニングを確立する事が重要。

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「組み合わせで1位をとる」例:Excel x 税理士、ブログ x 税理士、トライアスロン x ブロガー etc

以上が約100分に及んだセミナーの要旨でしたが、理解が不完全な所等は、書籍の読み込みで後日アップデートしたく思います。

共通する勝ち残り戦略と、こだわりが導く特異性

小雨交じりの天候の中、100名弱の規模での開催となり、フリーランサーならずとも、多くの人たちに関心のある内容であったと思います。

専門性の組み合わせについては、ビジネスプロトタイピング講座で藤原和博さんが指摘されていた内容と合致し

>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビジネスプロトタイピング講座 その壱  <<

コンサルティング/相談業務に関して、基礎レベルを分かりやすく説明出来るスキルが求められているとの指摘は

平秀信さんが ヴァーチャル・コンサルティング講座で指摘されていたメッセージと符合。

それらの共通するビジネスマインドのブラッシュアップに加え、井ノ上さんが志向されている世界へのこだわりも随所に披露頂き、

ビジネスカテゴリーに止まらない、ライフスタイル確立に及ぶ示唆が特に印象に残るものでした。

 


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