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ウマヅラビデオが導き出した新しい日本観:『アナザー・ジャパン』読み始め

都市伝説YouTuberウマヅラビデオの『アナザー・ジャパン』を読み始めて

 プロローグ

 第1のピース  能力 – われわれが失った力と巡る文明

 第2のピース  ルーツとこの国の神 – 隠されたこの国の始祖

 第3のピース 消された過去と呪い – 否定しきれない痕跡

 第4のピース 被験国 – 日本はモルモットにされた国なのか

 エピローグ

と章立てされているうち 第1のピース 能力 – われわれが失った力と巡る文明 まで、読み終えたのでそこまでのおさらい。

サイン本販売情報が

サイン本販売情報に即応

きっかけながら、何より前作『シン・人類史』↓

<< 2021年5月11日投稿:画像は記事にリンク >> ウマヅラビデオが問うたもう一つの人類史:『シン・人類史』読了

で得られた読み応えから期待感伴ってのウマヅラビデオ2冊目となる著書。

書き換えられる日本観

本書は、

” なぜ、都市伝説YouTuberであるわれわれが「日本」をテーマにした本を出版したのか。

都市伝説を追いつづける過程で、われわれは歴史ある神社の神職や霊能者、著名ジャーナリストなど、さまざまな専門家と接してきた。

その結果、彼らが口にすることがことごとくわれわれの研究対象である都市伝説や失われた古文書など一致するのである。

そう、もはや都市伝説は都市伝説ではなくなり、表は裏に、裏は表に、表裏一体の世界をわれわれは生きているのだ。”(p7-8)

という著者確信の下、

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中村紬さんとDUSTCELLの世界観が交差した『クロスの行方 ー DUSTCELL小説集 ー』読了

先週、読み始め記 ↓

<< 2022年9月17日投稿:画像は記事にリンク >> 中村紬さんとDUSTCELLの世界観が交差した『クロスの行方 ー DUSTCELL小説集 ー』読み始め

をアップロードした『クロスの行方 ー DUSTCELL小説集 ー』を読了。

その後、読み進めたのは

 CULT

 Void

  PAIN

の3話。

” この連続事件は、いつもは加害者側のヤクザや夜の街にたむろっているヤカラが被害者なのである。しかも、もともとは関東全域を勢力下に置いていた広域暴力団の構成員やその下っ端だった者たちだ。”(p149)

という事件から次第に浮かび上がっていく将来を嘱望された若者が辿った挫折と再起への軌跡が描かれた「CULT」に、

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中村紬さんとDUSTCELLの世界観が交差した『クロスの行方 ー DUSTCELL小説集 ー』読み始め

ライター、編集者である中村紬さんの『クロスの行方 ー DUSTCELL小説集 ー』を読み始めてから

 命の行方

 izqnqi

 CULT

 Void

  PAIN

と五話収録されているうちの「命の行方」と「izqnqi」と読み終えたので、そこまでのおさらい。

(2022年)7月、本書発売がTwitterでヒートしていたことから、「一冊買ってみよう」となり入手していた経緯。

ヒット曲をもとにインスパイアされたストーリー

一話目の「命の行方」は

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浅倉秋成さんが描いたSNSなりすましアカウントから犯人に陥れられた男の軌跡:『俺ではない炎上』読了

小説家 浅倉秋成さんの最新作『俺ではない炎上』を読了。

(2022年)6月に読んだ前作『六人の嘘つきな大学生』に ↙︎

<< 2022年6月29日投稿:画像は記事にリンク >> 浅倉秋成さんが描いた人生が変わる最終選考で大学生六人が繰り広げた駆け引き:『六人の嘘つきな大学生』読了

引き込まれたので、

発売直後はスルーして『六人の嘘つきな大学生』に手を伸ばし得られた読後感から浅倉秋成さん2作目となった本書

サイン本入手機会に合わせ購入。

何者かによって作られたTwitterアカウント

本作は、

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ナイツ塙宣之さんがぼやいてまとめた人間関係のつまずきと反省と工夫の軌跡:『ぼやいて、聞いて』読了

お笑い芸人ナイツ塙宣之さんの

” 僕はずっと昔に、自分がぼやいているだけの談話集みたいな書籍をいつか出したいなあ、なんて雑念を浮かばせたことがありました。

で、それがあるときに出版社の方の「塙で一冊、本を作ってみたい」という雑念と巡り合って、そしていまあなたが手に取っている本書の形で現実のものとなりました。”(p138-139)

という経緯から出版に至った『ぼやいて、聞いて。』を読了。

サイン本販売情報に反応して

夏の夜、てくてくと40分ほど歩いた後、在庫を確認し入手叶った一冊(上段中央)

手元に引き寄せていた一冊。

苦難を重ねてきた人間関係

本書は

 はじめに  僕はつるまない

 第一章  とりあえず「人間関係」についてぼやきたい

 第二章  それはそれとして「漫才」についてもぼやきたい

 第三章  ついでだけど「違和感」についてもぼやきたい

 第四章  なにはともあれ「雑念」についてぼやきたい

 第五章  結びになりますが「言葉」についてぼやきたい

 おわりに  喋ったぶんだけ聞きたいし、聞いたぶんだけ喋りたい

という章立てのもと

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内田也哉子さんが母 樹木希林さんから託された切なる願い:『9月1日 母からのバトン』読了

樹木希林さんと内田也哉子さんの共著『9月1日 母からのバトン』を月初(2022年9月1日)に読了。共著といっても本書が出版されたのは、樹木希林さんがお亡くなりになられた後の2019年8月。

先週(2022/9/2)参加した内田也哉子さん登壇イベントで ↓

<< 2022年9月3日投稿:画像は記事にリンク >> 谷川俊太郎さんと内田也哉子さんのひとりっ子トークに心をふわっとさせられた:『人生相談 谷川俊太郎対談集』刊行記念イベント 谷川俊太郎 X 内田也哉子 <ひとりっ子の相談> 参加会

「(その時に)サイン貰えれば・・」と考え購入していた一冊。

樹木希林さんの切なる願い

本書は、

” 母をダシに使って儲けようという人はいっぱいいます。でも、母がどう思うかと思ったときに、この「9月1日」のことに関しては、「おおいに使ってほしい」「自分が生きてきたことがもしも何かのダシになるんだったら、そんなめっけもんはないじゃない」って、絶対に言うと思ったんですよ。

生前、母はさまざまな出演依頼をすべて断っていたので、書籍化には悩みました。でも、私の判断基準はそこで決まりました。”(p107-108)

との背景から出版に至った専門家との対談を中心にまとめられた著書。

タイトルに掲げられた9月1日とは 続きを読む 内田也哉子さんが母 樹木希林さんから託された切なる願い:『9月1日 母からのバトン』読了

暑さから涼しさへ次第に切り替わり、秋へ向けちょっとディープな感じな作品揃いし 2022年7月末〜8月入手積読8冊

先月(2022年8月)末に、

<< 2022年7月25日投稿:画像は記事にリンク >> 夏真っ只中へ、厚みに内容濃いめのタイトル中心に 2022年7月(1〜23日)入手積読8冊

7月下旬に積み上がっていた積読8冊を読み終え ↑

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青山繁晴議員が連載で示した祖国日本が直面している危機と希望:『ぼくらの選択 天命篇』読了

先週、中間記を↓

<< 2022年8月24日投稿:画像は記事にリンク >> 青山繁晴議員が連載で示した祖国日本が直面している危機と希望:『ぼくらの選択 天命篇』中間記

アップロードしていた青山繁晴議員の『ぼくらの選択 天命篇』を読了。

その(中間記)後、読み進めた 九の章 〜 二十の章  には、

” 米海軍の第七艦隊が空母ロナルドレーガンをはじめ母校の横須賀に居ると、東沙諸島を救おうとしても物理的に間に合わない。

中国軍は第七艦隊が横須賀に帰港している時を狙うことになる。横須賀は軍港であってもオープンであり、JR横須賀駅近くのヴェルニー公園に行くだけで誰でも米艦隊や日本の自衛艦隊の写真を撮ることができる。

中国なら確実に逮捕され、いつ釈放されるかも分からない身の上になるのとは対照的である。”(p285)

に、

” 韓国問題は実はすでに、中国問題である。

韓国は西暦一九五〇年から五三年の朝鮮戦争以来、長いあいだ北朝鮮や中国から米国に守ってもらってきた。

長いと記したが、具体的には一九五〇年からトランプ大統領が登場した二〇一七年一月まで、あるいは現在までの七十年前後と言うべきだ。

つまり中韓の幾千年の歴史のなかでは、ほんの短い、異色の時代、ただの例外的期間に過ぎない。”(p320〜321)

と、さまざま歴史的背景に世界情勢を絡め現下の危機が示され、想像していた通り、重い現実を知らしめられる読書となりました。

約1ヶ月、1,288ページを通じ

本書最後には

” 最後の一巻、「天命篇」でお示ししたのは、青山繁晴の天命ではありませぬ。ぼくら日本人の共有する天命です。”(p428)

の一文があり、我々日本人が歴史的岐路に立たされていることを意識させられ、

購入本に書かれていたサイン

日常では本書に記されたほどの危機が薄れていた抱いてことにも気づかされ、先月から今月にかけて3冊計1,288ページに及ぶ青山繁晴議員本の読書で目を見開かせられたような感覚を。