藤村正憲さんと神戸真理さんに学んだ「人生を楽しむ生き方のすすめ」(セミナー参加記)

週末は、『国際自由人』著者の藤村正憲さんと、

スクリーンショット 2015-11-30 9.45.24
<< 2015年8月12日投稿:画像は記事にリンク >> 藤村正憲さんに学ぶ、世界に出て人生をデザインして自己実現する「国際自由人」という生き方:『国際自由人』読了

25歳で人脈も経験もなくオランダに飛び出して起業された神戸真理さん登壇の

『国際自由人 藤村と25歳で海外起業した 神戸が送る人生を楽しむ生き方のすすめ』に参加してきました。

スクリーンショット 2015-11-30 9.49.35
神戸真理さんのブログ:Mariholland(画像はブログにリンク)

Facebook広告で「残り2席」となった段階でイベントを知り、駆け込みでの参加となりましたが

海外に飛び立つまでの苦悩であるとか、その後の実体験が、複数(2名)の方からお聞き出来る貴重な機会となりました。

IMG_0039
セミナー開始前のモニター画像.-

イベントはインタヴューの方から、お二方に共通の問いを発する形で進められましたが、まずは藤村さんの要旨から。

国際自由人、誕生までの苦悩

藤村さんのセミナーは昨年も参加して以来、2回目.-

スクリーンショット 2015-11-30 9.41.22
<< 2014年5月25日投稿:画像は記事にリンク >> 藤村正憲さんに学ぶ「国際自由人」という生き方

その時はマレーシア在住で、その後、ご子息の教育を考慮して、現在はオランダに引越しされたそうな。

話しは、当初、海外に飛び出されるまでの苦悩、葛藤を語られ、最初の渡航先は北京であったそうですが、

学生旅行(19歳)で訪れた香港で、将来を日本で全うすることに危機感を抱いたものの

実際、行動を起こすまで10年の歳月を要した。最後、行動を起こすことになったのは、

「30歳までに海外に出なかったら、海外に出ることを止めよう」と決心したことにあり、

実際、北京に出た後は、単に踏ん切りが付いてなかったことを実感。

到着後、早々、SARS(重症急性呼吸器症候群)の大流行と重なり、知人が亡くなるなどの事態に直面したものの

自分と向き合い、何を一番優先すべきだろうと自身に問い、結果として海外でチャレンジすることの覚悟を決めることになった。

IMG_0044
イベント終了後、持参していった『国際自由人』にサインして頂き、記念撮影.-

海外に自分のステージを求めている人たちに対しては、準備はいらないので、行きたい時に行くことをアドヴァイスされていました。

なお、独身と家族の場合で、条件の違いについて指摘しておられ、独身の場合、多少の蓄えは必要となるが、

家族の場合、雇用されるのか、起業するのかがポイント。海外で起業するのはアジアでは何とかなるかもしれないが

ヨーロッパでは難しいので、注意が必要。その背景には、経済成長しているアジアでは消費が活発であるが

ヨーロッパは段々と生活が質素になっており、必要なものしか消費されないライフスタイルが浸透していっているため。

なお、藤村さんが現在、居住されているオランダは外国人に対する差別が一切といってよいほどなく、

また税制面やビザ取得のハードルが低いなど、移住の候補地としてのポテンシャルは高いようです。

マレーシアに関しては、著書(『「世界一住みたい国」で幸せに暮らす計画を立ててみよう!』)の出版があるので、

詳しい内容は、本をお手元に取られると良いものと思います。

スクリーンショット 2015-11-30 11.28.59
<< 2015年8月17日投稿:画像は記事にリンク >> 藤村正憲さんの経験談から紐解く世界一住みたい国マレーシアの魅力:『「世界一住みたい国」で幸せに暮らす計画を立ててみよう!』読了

自己と向き合うことで得られた、自分らしい生き方

神戸さんは、人気ランキング上位の常連企業で安定生活を得るも、その在りように疑問を抱き、

一旦、当時の仕事に最大限の努力を注ぐことにするも、体を壊し、3ヶ月のドクターストップがかかる事態に直面。

そこで、ご自身と向き合う時間が少な過ぎたことを実感し、意図して自分一人になる時間を作っていった。

自分がワクワクするような事って何だろう?、ついやってしまう事?・・

そういった質問と向き合っていくうち、人生でチャレンジしていく事に対する恐れがなくなっていき、

周囲からの安定を捨て不安定に転じてしまう事のリスクや結婚などについてなど、様々な声が寄せられても

コネも経験もなく、何とかなるという確証もない中で、一念発起、オランダへ飛び出していく道を切り拓くことに繋がった。

IMG_0041
イベント中の様子.-

なお、なぜオランダであったのかというと、神戸さんが志されている書道等の日本伝統文化に対するオランダ人の造詣の深さ、

日蘭修好通商条約などにより移住制限がないことや働き方の自由が許容されていることなどの背景があってのこと。

誰も知っている人がいない状態から、人脈を広げっていったのは、興味関心のあるコミュニティに出掛けて行ったり、

事業に関連する分野の人にコンタクトを入れて行って積み上げた。

また、ブログで自分の現状を発信することで、応援してくれる人や知恵を授けてくれる人との縁ができ、効果的であったと振り返られていました。

それら試行錯誤を経ながらも、徐々に取り組んでいることの意義を感じられるなっていった。

IMG_0046
イベント終了後、長蛇の列に並び、ようやく撮れた一葉(葉書の「夢」は神戸さん作成の年賀状)

知られざるオランダの魅力

たまたまであったのか、意図されたものであったのか不明ですが、

お二人の居住地がオランダであったことから、必然的に同国に対する話題も多く聞かれ

既述の内容と重複する点も含め・・

個人主義が貫かている国で、個人的にとても仲良くなることは難しくても、個人の自由が尊ばれ、如何に個人が幸せな人生を追求出来るのかを国家レベルで考えられている。

例えば条件を問わず、無作為に世帯に日本円で18万円相当を与え、幸福度に関する調査を行うなど、お互いが気持ち良く暮らせる仕組みが追求されている。

それは、個人が求める幸福の在りようによって、働き方(正社員、パートタイム、ワークシェア)を選択出来たりといった面などに表れている。

神戸さんによると、健康的で人間らしい生活。

働き方については、17時になったら一斉に帰宅し、17〜18時が帰宅のピークとなる。

飲みに出掛けるというわけではなく、家に直行し、家族と共に食事をするのが一般的。

24時間営業の店舗はなく、日曜に閉まっている店が多い。

スクリーンショット 2015-07-13 20.32.23

答えは、自分の内側にあり、誰でも出来る

途中1回休憩を挟み、前半:対談、後半:対談の続き&質疑応答が大まかな流れ。

お二人が伝えたかったことのポイントであろうと思いますが、特別な才能や出来事によって、海外移住を実現したわけではなく

自分自身と向き合い、導き出された答えが、今のお二方の現状に繋がっているということ。

質疑応答の際に「テロの恐怖について」の質問もありましたが、日本に居ても何が起こるのか分からないのと一緒で、

自分でコントロール出来ないことは気にしないと。最後、藤村さんが指摘されていたことで印象的な言葉があり・・

” 海外では全てにおいて、自分が決断して行動していかないと何事も始まらないので、自分の価値基準に従って行動出来る人間でないとやっていけない。”

というもの。海外へ飛び出していくことに「準備は必要ない」と言い切られる傍ら

神戸さんのメッセージとも重なりますが、覚悟、姿勢は問われるとのこと。

これらは生まれ持っての才能というより、誰しも決断によって実現出来るものと言えますね。

今回はイベントの主役が二人ということもあり、語られている内容の共通点(殆ど共通していたと思います)が、説得力を持って胸に迫ってくるイベントでした。

 


Comments

comments