市村よしなりさんに学んだ分かりやすい起業:神田昌典ビジネスプロトタイピング講座 その五

 

先週に続いて表参道のアクションセンターに赴き、神田昌典さんのビジネスプロトタイピング講座に出席。今回は五講義目。

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通い慣れた感じの出てきた表参道アクションセンター
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開講直前、神田さんがリラックスされた雰囲気で語られたウォーミングアップ・トーク

今回の講師は、神田さんと共に講座を立案されたITコンサルタントの市村よしなりさん。と言っても殆どの方にとっては、私と同じく初めて名前を耳にされたと思いますが

父上の倒産から、夜逃げした先の標高1,000mの山に身を潜める生活がスタート。そこから、カブト虫の幼虫を見付けてスーパーに売りに行ったり等で小学生の内から起業されたという特異なキャリアからのお話し。

シンプルに掴む「起業」の実態

講座全編を通じて平易に分かりやすい言葉で、起業について論じられ、まず、起業し成功する為に必要な2つの事として

「スキル」と「マインド」を上げられ

マインドの部分では、仕事の種類は

1. 就業 と 2.  起業

に二分され、

起業とは、

「事業(ビジネス)を自分で起こす事」と定義。

市村さんが幼少の頃から、お父様の影響等から商いに親しまれてきた経歴から

商売について、マインドブロックがある人が多いと指摘。

起業=商い、商いとは、喜びを与える事で、喜ばれるとは・・

1. あったらいいを実現

若しくは

2. 悩みを解決

する事。特にコンプレックス等の「悩みを解決」するにはビジネスのアイディアが数多い。

散りばめられた無料で使える起業パーツ

次いで、スキル。現代のビジネス環境には魔法の武器があるとして、それがクラウド。

1.  クラウド情報共有:チャットワーク、グーグル・ドキュメント、クラウド型マインドマップ

2. オンライン会議:スカイプ、LINE、グーグル・ハングアウト、チームピュア

3. 会計(月額2,000円弱)

また、Facebook、Google +、Linked In、Twitter、YouTube等のソーシャルも魔法として使える。

テクニックを使わずとも、直球で勝負出来る時代

かつて市村さんは検索エンジンの上位表示を目的とするSEO対策を事業としていたものの、現在のGoogleは人の感性に近いレベルまで来ているとして

対策など必要とせず、良いコンテンツを出せば注目される環境となっていると指摘。

起業を軌道に乗せるポイント

今回の講演のテーマは「No 1 ニッチを創りだす / No 1 Niche Blue Ocean」と題され

ニッチ市場の見付け方に焦点が当てられていましたが、まず、目を着けるべきところは

成長期にある段階を見極める事。

但し、レッドオーシャンと化した市場でも、目の付けどころを変えるだけでも成長期は創出出来ると指摘。

市村さんは初代iPhone (3G)が世に出た2008年、いち早くiPhoneケースを販売したり、コンタクトレンズのネット販売を始めたり、日本でさほど普及していなかったカラーコンタクトなどを他の事業者に先行して扱い

成長期を駆け上がる商材を扱う事で、ビジネスの成功に結び付けた。

もっとも、今はビジネスサイクルが早いとして3年待てば長い方、「連続起業」を実践していく事が大事。確率としては10考えて、3当たる程度。

講座では様々、市村さんが取り組まれた事例であったり、コンサルタントとして取り組まれた事業例が紹介されていましたが、

今の時代、身近なところに無料で出来る魔法のツールが多数存在しているとして、例えばショッピングサイトを作るにしても、限りなく無料に近い状況で立ち上げられるとの事。

成功する起業のからくり

起業のプロセスは、実践 >> 検証 >> 再チャレンジ >> 成長 の繰り返し。楽しいから何度でも繰り返せるとして

この「楽しいから」というのが、ビジネスの秘訣。

市村さんの人生訓に「人生はゲームのように」というのがあって、そこには段階がある。

まず、自分が人生ゲームの登場人物である事に知り、次いで(自分が)人生ゲームの主人公である事(人生に主体的)に気付かされ、最後、ゲームクリエータの創造主になる(楽しむだけ)というもの。

最後、市村さんが講座の際に締め括りに用いられているという定型句の紹介があり

” あなたはこの世界の単なるプレーヤーではなく、あなたの人生の主人公である。

誰かが創ったゲームを終えて、想像を遥かに超えた素晴らしいワクワクの冒険を創る事が出来る、創造主である”

というもの。

人間誰しも頭が柔らかいといわれる幼少の頃から、ビジネスに取り組まれ、社会に出てからは起業歴17年で種々の経験をされた市村さんの口から飛び出されるお話は

実例が豊富で、ハードルの高さが感じられず、「等身大の起業」について学べた感じがして、その後、開催された懇親会の場でも気さくなご対応を頂き、また一つ新しい角度からの見方について学ぶ事が出来ました。

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最前列角からのスクリーンの眺め

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