野呂エイシロウさん、鳥居祐一さんの著作から学ぶ パーソナル・ブランディング ②:『稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方』再読

前回に続いて、その道の専門家から学ぶパーソナル・ブランディング。

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<< 2015年7月28日投稿:画像は記事にリンク>> 鳥居祐一さん、野呂エイシロウさんの著書から学ぶ パーソナル・ブランディング ①:『スピード・ブランディング』再読

今回は、放送作家 & PRコンサルタントの野呂エイシロウさんの『稼ぎが10倍になる「自分」の見せ方・売り出し方』

当初、本を買ったのは立花岳志さんのオススメ本として、Facebookに上げておられたのを拾っての巡り合わせ。

今回も再読してみて印象的であったところ10ヶ所を引用すると・・

誰でも有名になれるチャンスが与えられた時代の方程式

まずは本の前提となる時代認識として・・

” あなたが仕事で大きな報酬を手にしたかったら、どちらを選びますか。

① 自分の技術を磨く

② 自分自身を売り出して、固有名詞性を上げる

あなたはどちらでしょう?

答えは②です。自分の「専門分野」における「有名人」になるということです。

「有名」にさえなってしまえば、あなたは今の技術のままで、稼ぎを10倍にまで劇的に伸ばすことができるのです。” (p4)

” 「人に誇れる実績も才能もないのに、そんなに簡単に有名になれるわけないよ」

たしかに一昔前までは、有名になるのはとても難しいことでした。 ・・中略・・

ところが、世界は劇的に変わりました。誰にでも有名になるチャンスが与えられたのです。

何が起きたのでしょう?もうお分かりですね。インターネットの登場です。

ネットを活用し、自分を上手に見せ、売り出すことさえできたら、その分野における一人勝ちも可能になるのが今という時代なのです。” (p5-6)

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” あなたも、自分の専門分野において、これまでやってきたことをネットで大いにアピールしてください。

日々の成功事例をどんどんブログに書いていきましょう。

このときに、できるだけ専門用語を使うのがポイントです。プロであることを強く印象づけるのです。” (p37)

そしてポイントは・・

” 「何でも屋」は、どこにもニーズはありません。いったいあなたは何者で、どんなことができるのか。

自分の肩書きをはっきりさせましょう。これはお金を取るために絶対に必要なことです。

レストランのシェフがお客に料理を出してお金が取れるのは、その人がシェフという肩書きを持っているからです。

料理好きな主婦が家に招いてごちそうしてくれるとき、人は手土産を持参しても、お金は払いません。

たとえその主婦のほうが、シェフよりも料理が上手だとしても、堂々とお金を取れるのはシェフなのです。” (p60-61)

「自分が何者であるか!」という事(を他人に説明出来ること)。

” 立派な肩書きというのは、その道の「プロ」であることを主張するものです。

プロであるということは、自分の専門分野について特化し、「◯◯についてだけは、この私におまかせください」と主張できるということです。

あなたが東京の渋谷に事務所を探そうと考えたら、どんな不動産屋に行くでしょう。

「渋谷の事務所物件でしたら当社におまかせください」

「日本全国、一軒家からマンションまで何でもお世話します」

いったいどちらを信用しますか?おそらく前者のはずです。” (p62)

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” これから三年間、あなたは自分の専門分野について、ブログに毎日、読む人の役に立つ記事を書いてください。

三年間それを続けたら、記事は一〇〇〇人を超えます。

一〇〇〇本の記事を持つと、かなりの武器になります。五◯◯本ではダメ。もちろん一〇〇本ではダメです。

どんなに頑張っても一〇〇本のブログしか書けないとしたら、その分野はやめたほうがいいでしょう。” (p71)

” 有名になれた人はみな、人のいない畑を探し当てたのです。あなたももし自分の専門分野に特化して、まだ人がいない畑に行きましょう。” (p208)

” 悩んでいる人は絶対にうまくいきません。なぜ、悩むのでしょうか?未知の世界は怖いですか?

でも、僕たちには未知の世界しかありませんよ。大きなことをやらなくていいのです。小さなことから始めましょう。” (p215-216)

今すぐ始められないという人たちへ向けて・・

” なぜ、いま動けないのでしょうか?挫折することが怖いですか?

うまくいかなくて、「成功した人たちのような才能は自分にはない」と思い知るに違いないと恐れているのでしょうか?

しかし、どんな成功者だって挫折を経験しています。彼らは何度も失敗して、泥を舐めるような思いをしています。

でも、それが表面に出てこないから、まるで簡単に成功したように見えるだけです。彼ら成功者は、いまだって挫折を重ねています。

三つ星レストランのシェフに「不味い」とクレームをつけるお客はいるし、

世界的な建築家だって施工主から「ひどいビルだ」と屈辱的なことを言われるのです。

だから、うまくいかないことなど当たり前だと思って始めてください。” (p216-217)

そして本の最後、読者へ向けたエールとして・・

” 大切なのは、半年後のあなたを想像することです。そしてその方向に走ってゆくだけでよいのです。” (p220)

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基本に沿って使えば皆、ハッピーに向かう

かつて速読講座を受講した際、同じジャンルの本を一気読みする方法を「シントピックリーディング」と称していたと思いますが

著書は異なれども共通したメッセージがあり、そこは必然と外せぬポイントになってくるでしょう。

己が何者かであるかを発信する情報発信の拠点としてのブログ。専門家たる資格を示す一貫性(& 圧倒的な量)、そして信頼性、ブランドにもつながる継続。

再読で得られた学びはインターネット空間に限らずとも、現実空間の対人関係でも重要な事が多いですが、

インターネットの場合、視覚として相手型の脳裏に蓄積されていくという特性が上げられますね。

使い方は(少数を除いて)誰かから習う事なく、使いながら各自の使い勝手の良いように使い方を習得していき、

それが日常的に時間の蓄積と共に、専門家から見た場合などに本来あるべき用法から外れてしまう事態を招いているものと。

本人が意識しても、意識せずとも、インターネットを介してその人の印象なり、ブランドが形作られるのなら

本来のあるべき姿が説かれている、こういった基本書の必要性を今更ながらに今回実感しました。


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