原田雅彦伝説 : 冬季オリンピックと私

 

ソチ五輪は佳境からフィナーレへ

フィギュアスケートで羽生選手が金メダルを取り出したあたりから、盛り上がりも最高潮に達した感ですが

個人では遠目に結果を仕入れているという状況。

そんな中、先週末はアイスホッケー男子のフェイスオフ(=試合開始)の時間にタイミングを合わせ、アメリカ対ロシア戦を。

 

アイスホッケーと私

見始めているうちに、重苦しさのような感覚が首をもたげてきて、その正体は何だろうと・・

アイスホッケーは高校生の頃からアイスアリーナに見に行くなど熱を高め、やがて自分にが出した答えで「アイスホッケー語るなら(モントリオール)カナディアンズでしょ!」と

2007年には単身、モントリオールまで試合を見に行ったりもしたという個人的こだわり。で、考えたのは・・

“1.スケート靴履きながら移動するので他の球技(アイスホッケーを球技と定義する事と別ですが)と異なり

攻守の切り替えのスーピーディーさから、一気に見せ場となるものの、なかなかゴールとならない(=気分の上げ下げが激しい)”

“2.また、アイスホッケーをアイスアリーナに見に行くようになった頃、王子製紙(常勝チーム)好きの同級生と一緒に見に行っていましたが

国土計画(下位チーム取りこぼしもする盤石でない2位)を応援していて、恐らくその戦績が散々であったというトラウマ(苦笑)”

プロ野球でいう巨人ー阪神戦みたいなカードでしたが、「自分が見に行った時、国土が勝った時ってあったのかなぁ・・」という程に ーー;

 

そんなこんな話しをアメリカ対ロシア戦に話しを戻すと、自分が熱かった頃の選手は殆ど引退してしまい、選手名分からずとも、

両軍オールプロで固められた自国開催で久々の金メダル奪還に燃えるロシアと、アメリカ4大スポーツの一つ NHL の主戦場で

国際大会の戦績輝くアメリカの対戦にしばし見入っておりました。

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冬季オリンピック全体に枠を広げると、脳裏に焼き付いているシーンがあって

長野オリンピックでスキーのジャンプ団体戦で日本金メダル取る直前、最後の舩木選手が滑走に入る前に

ジャンプを終えた原田雅彦選手が、ジャンプ台下、観客が見守る一群の手前から「ふなきぃ〜」と声にならないようなか細い声で祈りを贈ったシーン(映像3:24 箇所)

 

原田選手、長野の前の開催のリレハンメルで、通常のパフォーマンスが発揮出来れば・・金メダルというところ

踏切のタイミングを誤り、あと6.5mというところで金を逃してしまい、全責任を一人で背負う事になってしまった経緯があって迎え、

更にこの日も一本目が低調で四年前の悪夢再現かという状況、起死回生のジャンプを経て、前回と同じ立場に挑んだ後輩に思いを託した場面でした。

 

最後、当時エースとして君臨していた舩木選手がビシっと決めて、歓喜の瞬間を迎える事になりましたが

スポーツにドラマ性を求める自分としては、これ以上ないほどの筋書きで、どんなシーンを迎える事になっても、これを上回る事はないのではという私的永遠に1シーンでした。

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■私的レジェンド ^^ 原田雅彦さんの色紙

 

因みにこのシーンは、本でも二宮清純さんが見事に当時の状況を簡潔に再現されていますね。

勝敗を超えた次元のドラマを

そのジャンプの団体戦を含め、特に女子フィギュアスケートの浅田真央選手に向けられる視線は尋常でないと思いますが

勝負とは一線を画したところで素晴らしいドラマが刻まれますように。

後日、ノンフィクション小説とかNHK特集あたりで舞台裏にシビレたし(笑)

高橋慶彦に会えたのが嬉し過ぎた

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千載一遇の機会到来

数年前に縁あって、小学生時分の憧れのプロ野球選手、広島カープ在籍時の高橋慶彦実使用と聞かされ、入手したグローブ。

入手時は入手元に、入手経緯であったり、他の所有物を見せられたり、自分で調べたりして、「多分、大丈夫」なんて漠然とした確信を持っていました。

そこから数年の時が流れ、1週間程前にFacebookの自分のニュースフィードに流れてきた情報で・・

高橋慶彦が書籍刊行記念のサイン会を東京で開く旨の情報を入手。

「これはグローブの身元を確認するを千載一遇のチャンス到来!」とばかり、

整理券の確保も叶ったので、日曜日、喜び勇んで会場となる八重洲ブックセンターへ行ってきました。

 

まずは、会の進行模様を把握

書店で開かれるサイン会は何度なく参加していましたが、今回は200名という、恐らく今までで最大規模。

「こういうのは最後(=200番目)が狙い目なんだよなぁ」とレジで書籍の購入と整理券を入手したものの

暫く列に並ばず、会の進行を見守っていたところ写真は撮れないものの、会話は気軽に応じてくれる様子。

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後方の人に「ちょっと邪魔だ」と肩を叩かれた事もあり、踏ん切りつけて・・ 最後尾を目指すと、さすがに200人規模の長蛇の列。

 

決定的瞬間を待つ贅沢な時の流れ

Facebookで普段やらない実況中継をするなど、ドキドキしながら順番を待ち、時間の経過は恐らく20分程度。

再び、本人を視界に捉え、「いよいよだな」とグローブを小脇に抱えるなどスタンバイ。

・・すると、前の前の人が本人との写真撮影を行っており、「何だ、大丈夫じゃん」と、

即座、見ず知らずの後ろの女性に「ちょっと撮って貰ってもいいですか?」と今にして思えば、かなり強引だったか(苦笑)

 

いよいよ順番だ!

前の方が去られ、スタッフの方に「(為書きは)名前と苗字どちらかにして下さい」と聞かれた後、

本人に本が手渡り、サインが入る。終わって即「(写真)1枚いいですか?」と尋ねれば、すぐに応諾。

段取り通り、後ろに女性に取り直しを含め計2枚。パシャリ(!)

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この辺りから記憶が飛び始めましたが、我を失わず・・

私「これ、慶彦さんのグローブです」

慶彦さん「おぉ、HATAKEYAMA」といい感じのご反応。

私「ホンモノですか?」と尋ねれば・・

慶彦さん「ホンモノです、ホンモノです」と2回に渡るお墨付き!

ふぅ〜 入手した当初は想像もしてなかったけど「こんな機会って巡ってくるんだなぁ」と

 

さて本を回収してとか、立ち去る準備に入ると

慶彦さん「僕が欲しいくらいですもん。今、僕も無いですもん」

と、ちょっとグローブに愛着を増すコメントも頂き、ほのかに上気した感じで自分のサイン会は終了。

おっと、ここで立ち去っては失礼と・・ 撮影頂いた女性の方の写真2枚のカメラマンをこなし、余韻に浸りながら会の終了を見届けて退店。

 

いつか叶った夢

幼少の頃、夢は何でも叶えられると信じられた頃も、俊足であったり、闘争心が前面に出たプレースタイルであったり

高橋慶彦みたいな野球選手にはなれないと分かっていたものの

憧れの眼差しで、テレビの向こう側や野球場の客席遠くから視線を送っていたり、自室にポスターを掲げていた選手に

直に接する機会を得られて、心はすっかり野球少年の頃に引き戻されていました。

最寄り駅の東京駅に至る道中、「そういえば(他の人たちがしていた)握手してなかったな」と・・

 

「1万円起業」に学ぶ 起業の心得え

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昨日、取り上げた「ゼロ秒思考」に次ぐ、kindle購入第2作の読み物は「1万円起業」。

書店で手に取って興味を持って、amazonに検索すれば紙に比べて70%程度の価格であったので、お得感もあって購入。

 

 

事例 とマインドセット(心得え)の掛け算が醸す起業へのリアリティ

もっとも手に取った後、試しにのぞいてみた amazon の書評で、ちょっとネガティヴな評価もあって、ためらったところもあったものの

読み始めると、本書で定義されているマイクロビジネス:資本無し、アイディア一つで起業が成されていった事例

“紹介例:マイルを貯めたものの使い方を心得ていないビジネスマンのために、

要望に応じてマイルを使っていく代行業アレンジで、年収750万を得た事例”

もリアリティを創出する意味で欠かせないですが、数多の起業本と違いを感じるところでは・・

 

簡潔に語られる起業

下記に並べた事例を土台にしたマインドセットが、平易な表現で言語化されていて

■立ち上げに必要な「たった3つ」のこと、として・・

“ビジネスを始めるには、製品またはサービス、代金を支払う意欲のある人びと、そして支払いを受ける手段の3つが必要だ。”(*14%←紙の本でいう頁数に相当/*以下同様)

 

■それを行うマインドセット、として・・

“自分の情熱とスキルを、他人にとって有益なものと一致させよう”(*14%)

“ビジネスを始める・・中略・・もっとも簡単な方法は、人が何を望んでいるかを先に突き止め、それを提供する手段を見つけることだ”(*15%)

“新しい仕事をつくり出す秘訣は、人びとがかなえたいと願う希望を見つけ、それを満たすことにある”(*17%)

“買いたいものは自分でつくろう。そうすれば、たぶん、他の人もそれを欲しがるはずだ。”(*17%)

“価値=交換や努力によって生じる、望ましく役に立つもの=「人々の役に立つこと」”(*18%)

“「価値」は消費者が感じる「感情的な必要性」に結びついていることだ”(*18%)

 

所々、立ち止まらせられる

方や「いつでも情熱の導きに従うべきだよ!」と回答する起業家は殆どいないとして

「情熱+他人の問題解決」があってはじめて、実際に利益を生むビジネスになる(*27%)

と失敗例からも格言が導かれているところも、やはり現実的で好感を持てるところです。

等々、まだ全体の30%程度しか読めていませんが、「せっかく一度の人生、自分で面白い事やってみたいなぁ」なんて思っていながらも

起業に高いハードルを感じている自分のような人間にとっては「(これなら)自分でも!」といった希望に、手引きを示してくれる意味で、読んでいて楽しく、続きから誘(いざな)われる世界が楽しみです。

神田昌典さんの持論の・・「適切な質問をすれば、得たいものが手に入る(=質問が出来る能力は即、人生の成功のノウハウにつながる)」から、脳に発する質問素材を拾い出せる事にも期待。

 

おまけ >> 日本の起業状況

ホリエモンこと堀江貴文さんの最新刊「ゼロ」で・・

「あなたも必ず起業できる」(p135-137)の項目の中で総務省統計局のまとめ(平成24年経済センサス)を引用され、

日本の企業数:412万(就業者数6,300万人)
(内訳)法人:約195万 / 個人経営:約217万

・・この国で働く人のうち「15〜20人に1人が経営者(幅は複数社を経営している方を考慮)」⇒ 誰でも(起業)できる

 

 

正しいメモの習慣化させて誰しも辿り着ける、「ゼロ秒思考」の境地

 

書店と仲間内で話題沸騰となっていた「ゼロ秒思考」の正体

隔月で開催されているメールマガジン「平成進化論」著者の鮒谷周史さんのセミナー参加者(総勢約200名規模)対象の勉強会に

「ゼロ秒思考」の著者の赤羽雄二さんのご子息がいらした関係で、赤羽雄二さんが登壇され

私は参加出来なかったものの、すこぶる評判で、遅ばせながら著書を購入(昨日エントリーの kindle 購入第1号)して、昨日、今日で読了しました。

 

「ゼロ秒思考」は、正しいやり方で誰でも身につくスキルだった

当初は著者のご経歴が、大前研一さん、瀧本哲史さんなど、錚々たるビジネスパーソンを輩出されているマッキンゼーで長くご活躍され、

ご学歴も東京大学に、スタンフォード大学大学院と輝かしく、特別な傾けのスキルかと二の足を踏んでいたところがありましたが・・

本を開くと「人間は本来みな頭がいいからだ。」(24%=kindleにページ数表記がないため kindle 表記に準拠/ 以降、* 箇所同様)と赤羽さんが明言されており、

誰でも身につくスキルだと分かり、一気に心理的抵抗が取り除かれました。

「人間の頭と心は切り離せないため、心が乱れると頭がうまく動かないのだ。」(*31%)と、赤羽さん流メモ術で、頭と心の調和を図れる事に。

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<< ゼロ秒思考に至る7箇条 ⇒ ①A4用紙を横書きに、②1件1頁、③左上にタイトル、④1頁に4~6行のみ、⑤各行20~30字、⑥毎日10頁、⑦1頁1分以内>>

 

毎日継続で、効果は3週目頃から

書で伝授されているスキルは至ってシンプルで・・

“A4版(横書き)のメモ用紙に、毎日、1分区切りで10項目(=10ページ)メモを綴っていきましょう”

というもの。

そのメモの取り方に赤羽さん流の一家言があり、試行錯誤が経られた末の切れ味鋭い完成形が披露されています。

なぜ、このタイプでないと最大限の効果を期待出来ないのか、といった事が懇切丁寧に記載されています。

上記で「誰でも身につくスキル」だと書きましたが、本に書かれた通り、正しいフォーマットで継続すると、3週間程度でかなりの効果を体感出来る(*2%)との事

メモの効用として赤羽さんは、頭の中にある「もやもや」は、「言葉にし、遠慮なく書いてみることだ。」(*9%)

また、「考えをすべて書き留めることだ。考えのステップ、頭に浮かんだことを書き留めると、堂々巡りがほぼなくなる」(*19%)とされており、

この事は実体験としても、書いてみる事で考え事を客観視出来る効果を期待出来て、すんなり共感を持って読み進める事が出来ました。

 

読後、習慣化から辿り着く境地

一冊を読み、赤羽さん流のメモを極めて、習慣化から辿り着く「ゼロ秒思考」の世界は・・

「瞬時に現状を認識をし、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることだ。迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなる。」(*24%)

と定義されています。これには、

「人間にはもともと素晴らしい判断力、思考力とそれに基づく行動力があるが、のんびりしていてもなんとかなるという甘やかされた環境、出る杭は打たれがちなムラ社会、周囲との摩擦を起こさない行動様式、

慎重に考えるよう釘を刺してきた先輩たち、詰め込み式の学校教育、あるいは行儀よさを要求した保守的な親の躾、等々の複合的な影響でせっかくの能力に蓋をし、退化させているではないか」(*25%)

という事が響いていて、メモの習慣化により、本来備わった能力を取り戻していく事につながると。

 

習慣化は、変わる自分への第一歩

今回のようなスキル、ノウハウに関しては「誰でもやれば出来る事」が前提になってくるのだと思いますが

簡単に出来る習慣を知ると、今までにみなかった新しい自分を切り拓ける心境になり、読み進めるうち元気になっていた感覚を抱きました。

で、さっそく自分は新境地を目指して昨夜からスタート。

著書内でも、「メモを書くと、自信が出てポジティヴになる」と書かれており、

筆記具と紙と習慣化の決意があれば誰でも出来る「ゼロ秒思考」への招待状、未読の方も受け取られてみては如何でしょうか~

 

 

私の amazon kindle fire HD デヴュー記

満を持して、kindle デヴュー

数日前より、去年、頂き物で貰った amazon kindle fire HD 使い始めたら、快適の何の。

電子書籍に関しては「欲しい本が売ってない事」に、致命的な課題があって、紙の本⇒電子書籍に移行できないでいましたが

今のところ欲しい本が次々とある感じで、しかも購入金額が割安に設定!「次、買いたいかな」で値段をみた感じ、10%くらいから中に30%!!といった減額幅

実は、ふと「kindleを使おうかな?」と思ったのも、欲しいと思っていた本をPCで検索していた際、kindle版が安価である事を知ったからという。

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amazon 必殺の(笑)レコメンド機能(この商品を買った人はこんな商品も買っています)が威力を発揮する品揃え(写真下段)

気になる操作性・・

今日初めて買った本を読み進めてみて、kindleの魅力は・・

  • iPhoneなどのapple社製品同様、説明書を読みこまずとも、使いながら覚えられる事
  • 読書時、紙の本では本を開いた状態で固定する必要がありますが、 kindleの場合、機体の角度の調節程度で済む事
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片手に収まって(7inch)、起立時は親指ページでめくるイメージ
  • 気になった所、後で読み返したい箇所も、簡単にマーキング出来るので、ポストイットの携帯を気にせずと安心。
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iPhoneでコピー(&ペースト)する際の手順と同じ感じで操作出来ます
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ページ下には、今、全体で本のどの辺りまで来ているかの百分率(%)表示。と、ページをめくるペースから項目を読み終えるまでの時間目安の表示という機能も
  • 後、後々威力を発揮するのが、端末の中に数十冊と蔵書出来てしまう事でしょうねぇ。気になった本の気になった所が探しやすいであろうという。

本のどこでもドア状態

itunesストアが店舗の営業時間に関係なく、思い立った時にCD、DVDを買えたように

amazonでは本を(使ってみた感じ、立ち読みに相当する無料サンプルの送付も充実している様子)購入出来る利便性も・・

もっとも街中に、ぶら~っと立ち寄れる本屋のある情景は残していかないといけないと思っていますが

・・やっぱり魅力ですね。数年前から電子書籍の話題で出始めていたものの、今日一日の体験で機が熟してきた印象を持ちました。

 

ジェフ・ベゾス本を読了しての5つの学び

 

Jeff Bezos

よぉーやく「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」を読了。最後部に書を通じてのメッセージが要約されていた感じにつき、おさらい。

これからを見据える先見性

「ベゾスは一定の価値を補強し続けたいのだ。近年亡くなったスティーブ・ジョブズと同じように、

ベゾスは、社員や投資家、そして疑いの目を向けてくる消費者を少しずつ自分の考え方に引き寄せ、慣れさせてきた。

どのようなプロセスにも改良の余地がある。慣れた人には見えない欠点が新しい人にははっきり見えることもある。ソリューションはシンプルなほどよい。」(p463)

この点に関してジェフ・ベゾスはamazonについて・・

「我々に大きな強みはない。だから小さな強みを編んでロープにしなければならない」(p471)

ぶれぬリーダーシップ

着実なる成長を遂げる amazon について、ベゾスの友人は・・

「我々は複雑で矛盾する目標に向かって右往左往するので助けも得にいくわけですが、

ジェフは明快な目標をもち、ぶれずに一定の形で示すので、ほかの人たちもなにをしたらいいのかよくわかるのです」(p463)

業界他社と雌雄を決したベゾスの哲学

「インターネット時代が始まったころ立ち上がった他社と amazon が大きく異なる理由は、

ジェフが最初から長期的なビジョンをもって取り組んだからです。・・中略・・

ぶれずに進めば長期にわたって大きなことがなし遂げられるというのが、彼の基本的な哲学なのです」(p464)

スティーブ・ジョブズからの学び

ベゾスは amazon の強みを利益率の低さにあると考え、顧客第一主義の観点から価格を下げているのが特徴。

*営業利益率(Google Finance 11/25/2013):Microsoft 34%、Google 25%、amazon 1.1%

利益率が高い場合、ライバル企業が研究開発に投資して競争が激しくなるが、低い場合は顧客は集まるし、市場を守りやすい。

これをベゾスは iPhoneを驚くほど利益が上がる価格に設定した「スティーブ・ジョブズの失敗をくり返したくない」と表現し、

競争相手をスマートフォン市場に引き寄せた事を反面教師としている。

卓越した着眼点

他、印象的であったのは、物流の在り様で問題を抱えていた際のエピソードで・・

「(ベゾスは)制御理論も専門じゃないし、オペレーティングシステムも専門じゃありません。

物流センターのことも少ししか知らないし、何ヶ月も現場で過ごしたことなどありません。それなのに、彼の指摘はいちいち正しいんです。」(p250)

要はベゾスの頭の中では一貫した確固たる amazon像 が描かれていて、

それについて来れない周囲との軋轢が生じているようですが、描いた未来像の的確さ、

消費者心理を完璧に客観視した洞察力に、提供な可能な最先端の技術を読み取った類い稀なる才能が、ジェフ・ベゾスの神髄と感じました。

 

無価値から価値を放つメトカルフェの法則からダンパー数の手前まで

 

日曜日付け(平成26年2月9日)のメールマガジン「平成進化論」に出ていた「メトカーフの法則(Metcalfe’s law)」に刺さるモノを感じたので、その辺りのアレコレを。

 

メトカルフェの法則とは

通信網に関する法則だそうで、日本では一般的に「メトカルフェの法則」として定着しているそうな。

内容の方は(著者の鮒谷周史さんのwikipediaからの引用)・・

「通信網の価値は利用者数の二乗に比例する。
また、通信網の価格は利用者数に比例する。」
例えば、通信網に対し現在の3倍の費用をかけると(利用者を3倍にすると) その通信網の価値は9倍になるという考え方。

 

自分自身に価値無き場合の選択

で、「平成進化論」では・・ 「自分自身には何の価値がなくとも様々な人とつながることによって、

自分を取り巻くつながりの価値が増大することになります。

こうして、多くの方々の力を借りながら、自分一人では提供できない価値を次々と提供することができるようになるのです。」

と、鮒谷さんの解釈が綴られており「コレ(この考え方)いいなぁ」と。

Network with leader

 

答えは、きっと近くにある

要は、「餅は餅屋」という言葉にある通り、それぞれの分野には専門家で居て、それらを組み合わせられる事が出来れば

ゴールに近付けるという事。その事も立派な才能と思いますが、自分はオーケストラの指揮者を想起しました。

「え”っ!?」 って反応したくなるような事で、自分に依頼や相談が来たりといった場合、先方も八方手を尽くした挙句という事も考えられ

「出来ません」「分かりません」と一言発する前に、身近なお餅屋さんを探してみる心掛け、大切そうです。

 

人脈維持のボトルネックとは?

他方、各自を取り巻くお餅屋さんについても考えてみました・・

瀧本哲史さんの「君に友だちはいらない」では、かのアメリカの石油王 ジョン・ロックフェラーは、「ブラックブック」と称される黒表紙の手帳を持ち歩いていて、

実に1万数千人に上る人脈リストから数人の秘書を駆使して、人脈を有効活用していたそうな。(p117)

 

もっとも瀧本さんは『人脈維持のボトルネックは情報処理能力ではなく、その人の持っているパワーそのものである(p117)』として

『人脈の多さを自慢する人は、つきあって有意義な人だけでなく、自分の足を引っ張ったり、迷惑をもたらす人や、さらには反社会的な勢力ともつながってしまうことがあるのだ。』 と警鐘を鳴らしています。

『モノや知識も、たくさん持ちすぎると、それを自分がコントロールしていると思っていながら、逆にそれらに縛られてしまうことがある。』

『ときどきは自分の持つ「モノ」や「知識」を手放したほうがいい。』

『持っているものが多いこと」が貴いのではなく「必要なものが少ない」のが貴いのである。仲間についても同じだ。

仲間の数を増やすのではなく、少数の仲間の質を追求することが、肝要となるのだ。』と項目が締め括られています。

 

真に貴きなりは・・

何より依頼される、相談されるポジションに自分が居る事は、それぞれの人の人脈から選ばれた得難き存在といえそうです。

その得難さに対しては、是が非でも「価値」として、お応えしたいものですね。

 

因みに、一般的な友達の目安としてダンパー数なるものから150人だ、と指摘している本(下記/未読)やコラムがネット上で散見されますね。

友達≒人脈? の視点は必要になりますが・・。

 

以上、151番目の男より、、じゃなかった(汗

読まれた方の150番目以内に入れますよう努力させて頂く所存でございます (笑)m(___)m

今日は短く書くつもりが、、 長文のお付き合い有難うございました。

都知事選挙体感記

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一八日間の漠然とした高揚

昨日の20時過ぎ「あぁ、呆気なく終わっちゃったなぁ・・」と。個人では、郵政選挙の時、2005年の郵政選挙の際に

小泉(純一郎首相/当時)演説を聞いた事がなかったので、今回、細川護熙候補の応援に帯同されると聞いて

時間の許す範囲で街頭2回、個人演説会1回、目の当たりにする事が出来ました。

その他、ツイキャスでも結構聞いたので、すっかり魅了されました。特に、最終の新宿アルタ駅前の演説は

吹雪の中での演説となり、終わった後に「細川コール」が沸き上がるという熱狂ぶりで、

ナマを体感している自分としては、「行っときゃ良かったなぁ」と後悔させられるくらい。

それでも、何より迫力あったのは、南相馬市から来られた桜井市長の演説でした。(2月4日に紹介のものと別アングル/短縮版)

今日、私のFacebookのニュースフィードに流れてきた内容では・・

「都民の意向はわかった。それで、いつ原発を東京都内に作り始めるんだ?まさか、他県の原発から電気を送ってもらおうなんて虫のいい考えをしてるんじゃないだろうな。」

との鋭い指摘、、

高揚の正体

何が、そんなに心動かされていたんであろうと考えてみましたが・・

  • 自分の過去の過ちを認めて、権力に怯まず立ち上がった覚悟(実際、妨害工作が凄まじかったようで)
  • 自身の利益は一切なく、純粋にこれからの日本を支える世代の立場に立っていたひたむきさ
  • 演説の内容に夢があり、新しい世界を描いていたこと

あたりが、自分を含め各地の演説に足を運んだ人たちの心に響いたんだと思います。

候補者自身も熱かった

と、当初は小泉さんに興味を持っての行動でしたが、細川さんに対しても演説を聞いているうちに

  • 世間で思われている殿様とのイメージとは裏腹に、脱サラして孤立無援の状況下で政治の道を志した事
  • 熊本県知事の座に固執せず、一旦、身を引いた後、国政の矛盾を感じ、一人で日本新党を立ち上げ、政権交代の足掛かりを作った事
  • 優雅とも思える隠遁生活から国の在り様に懸念を覚え、苦手としながらも、人前に曝される立場への復帰を決心した事

補足は⇒ 2月4日のエントリー を。

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生き様が伝わる事の得難さ

政策全般について明るくないので、果たして誰が勝つ事が東京都にとって一番良かったのか言い切れませんが、

今回、70を過ぎ一旦表舞台から姿を消した首相経験者二人が起こした行動は覚悟を決めた人たちの生き様を感じました。

選挙中に感じていた「これから新しい局面を迎えるかも」の高揚感。

選挙戦が終わった今にして思うと、「夢を見させてもらっていたんだな」と分かり、あの熱気が何とも名残惜しいですなぁ・・

そして、話しは逸れる・・

寝癖を直す時間は無かったものの、SP包囲網の掻い潜った瞬間は逃しませんでした。って、ちょっとミーハーでしたね ーー;

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「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる