デミアン・チャゼルが描いたドラマーと指揮者の壮絶なるせめぎ合い:映画「セッション」鑑賞記

世の中、シルバーウィークながら取り立てて軸となる予定もなく、「こんな時は〜」 と、DVD鑑賞。

手に取ったのは、先日、レンタル店に立ち寄った「おぉ〜、出るか」と、

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ロードショー時に観ようか迷って、時期を逃していた「セッション」〜

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劇場上映時は、アカデミー賞で主要賞を並べた「バードマン(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

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<< 2015年9月6日投稿:画像は記事にリンク >> アレハンドロ・ゴンサレス・ニャリトゥ感覚が「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で描いた世界観に惹き込まれた

と比較して、「それより良い」といった比較したレヴューも複数見掛けていて

大型スクリーンで観れずとも自宅では見ようと、鑑賞を楽しみにしていました。

◾️映画「セッション」予告編

極限まで才能が試される世界

実話に基づいたストーリーではないようですが、アメリカ随一の音楽学校で繰り広げられる

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設定上の舞台はNew York.-

フレッシュマンと名物指揮者(指導者)の駆け引き、師弟愛、はたまた偏執狂の世界.-

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ミリコンマの世界まで妥協なき世界のせめぎ合い

実際、それらが入り混じった世界観であったかと思いますが、この世界に身を置く事のなかった

一般人に分からずとも、年を代表するような話題作となった背景には、多くの人を巻き込んだリアリティが存在していたのだと思います。

鬼気迫るといった次元で、モニターを超えて見ている者たちに伝わってくる迫力で

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血が滲む、更に突き進んだ研ぎ澄まされるべき感覚.-

シナリオとしても安易に展開の予想を許さず、「現実世界もこうなのかなぁ」とか、

「こういった世界を乗り越えた人たちが一流の世界に君臨しているのかな」とか、

創造性、演奏力、一つの世界に没頭できる能力など、音楽好きとしての立場もあり、さまざま興味を掻き立てられました。

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意にそぐわねば退場を余儀なくされる世界.-

その他大勢とプロを分かつ絶対的な差

映画としては、先般の「バードマン」で描かれていた世界観に、より魅了されたところはありますが

リアリティの中で描かれた人間ドラマの力強さは、映画としての質を高めていたように思います。

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音楽の世界で突き抜けるには並大抵では事足りず、かといって努力だけでも報われぬ、運に左右される面もある

様々な要素が絡み合った熾烈な世界であると、同種のテーマを扱ったドキュメンタリー番組の視聴者として分かったようなつもりでいましたが、

本作を見ると改めて、常人ではその感覚を共有することが出来得ぬような、

かすかな感覚(時間差?、力加減?)の違いにより創り上げられる世界の凄みを存分に見せつけられました。

 


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