「book」カテゴリーアーカイブ

筒井康隆さんが、半世紀を超えるキャリア、作品へのわが思い入れに言及した『筒井康隆、自作を語る』読了

筒井康隆さんが、デビュー作から最後の長編まで、作家活動の軌跡を対談で語った模様が収録された

『筒井康隆、自作を語る』を読了。

先日、タスクを完了させ、ふらっ〜と「何かあるかな」と書店に立ち寄った際👇 サイン本に遭遇。

「ラッキー」に遭遇の瞬間 ^^

「これは〜!」となり、即座購入に至っていたもの。

但し、私的に筒井康隆さんと云っても、読了しているのは

<< 2016年11月8日投稿:画像は記事にリンク >> 筒井康隆さんが圧巻の世界観で表現した人類と世界の秘密を語る男、GOD の存在感:『モナドの領域』読了

2年前(2016)の👆 最後となる見込みの長編『モナドの領域』と、その昔、

『ベトナム観光旅行社』の2冊(である筈)。

(『筒井康隆、自作を語る』)購入後、タイトルとのギャップが気になったものの、本書冒頭に

” 筒井作品をこれから読んでみようという人、筒井作品に取り憑かれてあらかた読み尽くしてしまった人。

日本SF史に興味のある人、すべての人に楽しんでいただける本を目指して作った一冊です。

千変万化の筒井ワールドを探索するガイドブックとして、役立ていただければ幸いです。”(p7)

との編者 日下三蔵さんの一文があり、ホッとしての読み始め ^^

購入書籍に書かれていたサイン

enter the 筒井ワールド

そんな筒井作品初学者の自分的に有効であったのは・・

続きを読む 筒井康隆さんが、半世紀を超えるキャリア、作品へのわが思い入れに言及した『筒井康隆、自作を語る』読了

斎藤貴男さんが59のコラムで迫ったマスメディア、監視社会、沖縄と福島:『勇気を失うな 心に太陽を持て』読了

ジャーナリスト斎藤貴男さんの『勇気を失うな 心に太陽を持て』を読了。

前々回、読了記をアップロードした三宅勝久さんの『大東建託の内幕 “アパート経営”の闇を追う』

<< 2018年10月9日投稿:画像は記事にリンク >> 三宅勝久さんが鋭く迫った闇:『大東建託の内幕 “アパート経営商法” の闇を追う』読了

と同じトーク&サイン会👇で入手していた著書。

<< 2018年9月27日投稿:画像は記事にリンク >> 平和の棚の会10周年企画 斎藤貴男さん×三宅勝久さん×寺澤有さんトーク&サイン会「マスコミの歪んだ世論づくり『大東建託の内幕』を題材にして」参加記

本書は無差別・平等の医療と福祉の実現を目指す医療機関の団体「民主医療機関連合会」(民医連)の職員向け機関誌「共済だより」に連載されていたコラムが一冊にまとめられたもの。

  第1章  マスコミの歪んだ世論づくり

  第2章  恐ろしい監視社会

  第3章  縮図としての沖縄・福島

  特別対談  分断社会と向き合うために ー「いのちの平等」を求めて(斎藤貴男 x 藤末 衛  全日本民主医療機関連合会会長)

書かれていることの一例を紹介すると

続きを読む 斎藤貴男さんが59のコラムで迫ったマスメディア、監視社会、沖縄と福島:『勇気を失うな 心に太陽を持て』読了

高橋陽一さんが『キャプテン翼』を通して伝えたかったこと:『キャプテン翼のつくり方』読了

漫画家 高橋陽一さんの自叙伝

『キャプテン翼のつくり方』を読了。

本書刊行記念イベントが開催された八重洲ブックセンターで遭遇したサイン本

書店に立ち寄った際、サイン本☝️を見つけたことがキッカケとなって購入。

『キャプテン翼』に込められた思い

「はじめに」で、

続きを読む 高橋陽一さんが『キャプテン翼』を通して伝えたかったこと:『キャプテン翼のつくり方』読了

三宅勝久さんが鋭く迫った闇:『大東建託の内幕 “アパート経営商法” の闇を追う』読了

ジャーナリスト三宅勝久さんが、東証一部上場企業の闇に深く斬り込んだ

先月(2018年9月)、神保町の東京堂書店で開催された本書刊行記念的意味合いのトーク&サイン会で入手していた経緯に、

<< 2018年9月27日投稿:画像は記事にリンク >> 平和の棚の会10周年企画 斎藤貴男さん×三宅勝久さん×寺澤有さんトーク&サイン会「マスコミの歪んだ世論づくり『大東建託の内幕』を題材にして」参加記

もとを辿ると、その昔、大東建託の名前に、その噂を時折耳にしていたことに端を発しての・・。

実態が明かされることのない闇

読んでいて「うーん、、」と、下へ更に下へ・・と突き落とされていく内容で、取り上げられる問題点は大きく以下の二点。

続きを読む 三宅勝久さんが鋭く迫った闇:『大東建託の内幕 “アパート経営商法” の闇を追う』読了

中田敦彦さんに学ぶ、自分自身のこれからを左右するプレゼンテーションの極意:『僕たちはどう伝えるか 人生を成功させるプレゼンの力』読了

オリエンタルラジオ 中田敦彦さんの

『僕たちはどう伝えるか  人生を成功させるプレゼンの力』を読了。

中田敦彦さん本は、これで『天才の証明』、

<< 2017年12月1日投稿:画像は記事にリンク >> 中田敦彦さんに学ぶ(誰もが)天才を自覚し、自分を輝かせていく方法:『天才の証明』読了

大合格  参考書じゃなくオレに聞け!

<< 2017年12月28日投稿:画像は記事にリンク >> 中田敦彦さんが迷える受験生に送った、人生で「大合格」をつかみ取る戦略:『大合格 参考書じゃなくオレに聞け!』読了

ときて今回で3冊目ながら、これまでの流れを踏襲して?サイン本の魅力に導かれ、

三省堂書店有楽町店でサイン本に遭遇・・

今回も購入 ^^

人類に与えられた武器、伝達能力

本を開いたところの「はじめに」で

” 人類の本当の武器。それは「伝達能力」である。

人類は、単体で生きるにはあまりにも非力にできている。

トラやサメには1対1で敵うべくもないが、似たような種類の動物の中にはおいても人間は最弱だ。

素早さはサルに劣り、力はゴリラに劣る。

「人間は、頭がいいから勝った」と理解している人が多いが、それは厳密ではない。

単体で言えば、生きる知恵に長けた動物ならほかにもいるだろう。

人類は「連携できたから勝った」のである。

仲間を作る。組織を作る。

すると人類は単体の数千倍の力を発揮する。人類は地球最強の「群体生命体」なのである。”(p5-6)

と前置きが示され、

続きを読む 中田敦彦さんに学ぶ、自分自身のこれからを左右するプレゼンテーションの極意:『僕たちはどう伝えるか 人生を成功させるプレゼンの力』読了

エドワード・スノーデンが警鐘を鳴らす、プライバシー失われてゆく日本の現実:『スノーデン 監視大国日本を語る』読了

2017年10月1日、一橋講堂で開催された公益社団法人 自由人権協会(JCLU)七〇周年記念シンポジウム

デジタル時代の監視とプライバシー ー市民によるコントロールのために!」での内容をもとに出版された

『スノーデン監視大国日本を語る』を読了。

広がる一途の国家と国民相互の情報アクセス格差

本の冒頭、

” 二〇一七年四月、世界は、アメリカ政府が日本政府にXKEYSSCORE(エクスキースコア)と呼ばれる新たな監視技術を秘密裏に提供していたこと事実を知ることになりました。

XKEYSCOREは、大量監視によって集められた数兆のコミュニケーションを探索することのできる、世界でも最先端のシステムです。

これを用いることで、地球に張り巡らされたインターネットを飛び交うあらゆる人々のコミュニケーションや、

ポケットやハンドバッグの中で音もなく持ち運ばれる機器の間で交わされるコミュニケーションを監視することが可能となります。”(p11)

このことが明るみとなって、アメリカでは

続きを読む エドワード・スノーデンが警鐘を鳴らす、プライバシー失われてゆく日本の現実:『スノーデン 監視大国日本を語る』読了

江夏豊さんが振り返った、野球を通じて体現した江夏豊という生きざま:『燃えよ左腕 江夏豊という人生』読了

プロ野球界(日本野球機構)が誇るレジェンド 江夏豊さんの

『燃えよ左腕  江夏豊という人生』を読了。

ピッチャーではないながら、幼少の頃のリリーフエース 江夏豊選手の残像は、いまだ強烈に脳裏に刻まれており、

あまりこのタイミングで「(元)野球選手の本」という気分ではなかったですが、いざ読み始めたら興味津々の内容続きで快調に最終ページ(p258)まで。

江夏豊伝説の裏表

江夏豊さんの(プロ野球界に入る前の)幼少の頃から網羅的に振り返られており、高校卒業後の進路を・・

” 頭のなかはもう、東海大のエースとして活躍する姿だけ。

・・中略・・

ところがドラフトですべてが変わった。一九六六(昭和四十一)年九月五日。甲子園にも出ていない自分が指名されるとは夢にも思わず、阪神に1位指名されたと聞いて驚いた。

・・中略・・

指名後、阪神の最初の使者として、河西俊雄スカウトが来られた。

・・中略・・

「プロ野球のスカウトってこういう人なのか」と物珍しく思っただけで、大学に行きます、と返事をした。

河西さんでは話が進まないと考えたのか、阪神は佐川直行さんというベテランを立ててきた。「ちょっと会いたい」と、大阪・梅田の喫茶店に呼ばれた。

開口一番、佐川さんは「俺は別におまえなんかほしいとは思わん。社交辞令で来ているだけなんだ」と言い放った。

・・中略・・

こちらは血気盛んな十八歳。この野郎、と思った。・・中略・・

自分にはスカウトといえば監督、コーチの下のただの球団職員じゃないか、という意識しかなかった。

こんなおっさんに、クソミソに言われてたまるか。

「入ったるわい」。啖呵を切って、席を立った。しまったなぁ、と思ったが、あとの祭り。”

阪神に入って二年目くらいのときに佐川さんが種明かしをしてくれた。「大学進学が決まっているならどうしようもない。

でもいちかばちか、怒らせてみよう、と思ったんだ。おまえの短気な性格は知っとったから」。ベテランスカウトの手腕に、まんまとやられたのだった。(p39-41)

というプロ入り前の裏話に、

黄金期(V9期)真っ只中の讀賣ジャイアンツに対しシーズン残り2試合(名古屋、甲子園)のうち1つ勝てば優勝という状況で

続きを読む 江夏豊さんが振り返った、野球を通じて体現した江夏豊という生きざま:『燃えよ左腕 江夏豊という人生』読了

菅野仁さんが迫った、「身近な人たちとのつながり方」と「親しさ」の本質:『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』読了

TV番組『世界一受けたい授業』で又吉直樹さんが絶賛されたなど、話題の書ということで書店で見かけること、しばし、

菅野仁さんの『友だち幻想  人と人のつながりを考える』を読了。

読み進めている中途から「大事なことが分かりやすく書かれているなぁ」と、内容への興味もありスピーディーに読了に至りました。

推薦の言葉並ぶ、帯裏側

渦巻く「不安」、信頼できる「他者」

数多く付箋した箇所の中から、印象的な記述を3つほど抜粋すると・・

” 現代におけるネオ共同性の根拠にあるのは、「不安」の相互性です。

多くの情報や多様な社会的価値観の前で、お互いの自分自身の思考、価値観を立てることはできず、不安が増大している。

その結果、とにかく「群れる」ことでなんとかそうした不安から逃れよう、といった無意識的な行動が新たな同調圧力を生んでいるのではないかと考えられるのです。”(p56)

続きを読む 菅野仁さんが迫った、「身近な人たちとのつながり方」と「親しさ」の本質:『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』読了