藤原和博さんに学ぶ、時代を生き抜く10,000人に1人のレアな存在になる方法:KURI BOOKS 横浜読書会、参加記

昨年5月、「何となく」と興味本位で参加した成毛眞さんの「面白い書評講座」の参加記を、アップロードしたところ・・

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<< 2014年5月9日投稿:画像は記事にリンク >> 成毛眞さんに書評を学ぶ

内容に関して一本のメッセージを頂き、そこに端を発したご縁から、藤原和博さんが登壇される「KURI BOOKS 横浜読書会」に参加してきました。

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会場は横浜市内のスタイリッシュな建築士事務所.-
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室内の様子。天井の高さが開放的な雰囲気を醸してくれます。

蘇った今の時代を勝ち抜くための知恵

藤原和博さんの講演と言えば、10月に八重洲ブックセンターで開催された出版記念講演会(2回目)に参加して以来、今回で通算3回目.-

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2回目 << 2015年10月21日投稿:画像は記事にリンク >> 藤原和博さんに学んだ、正解がない時代に生きるものの心得:『本を読む人だけが手にするもの』刊行記念講演会参加記

一つのブログ記事が導いてくれた短期間での(藤原和博さん講演への)カムバックでしたが、

八重洲ブックセンターでは1時間程度に満たない講演時間で、一番最初に拝聴した講演時から内容が編集されていた事を思い出し、

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1回目 << 2014年9月11日投稿:画像は記事にリンク >> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビジネスプロトタイピング講座 その壱

忘れ掛けていた今の時代を生きる大事なヒントを、再び頭の中に蘇らせることができました。

大半の内容は上記参加記にまとめているため、そちらを参照頂ければと思い、今回は約1年振りで拝聴することの出来た内容にフォーカスします。

100倍格差の時間単価を如何にして高めるか

人が労働市場を通じて獲得出来る時給は、マニュアルワークと称される時給800円程度の仕事から

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講演中の板書から ①

有名外資系コンサルタントの上級職で時給80,000円と、実に100倍の開きがある。

この差は何によってもたらされるか?というと「稀少性」が鍵となる。要は代わりが効かない存在であるか否かということ。

決められた手順に従って対応が求められる処理型の業務は、近年、企業が効率化を求めてIT化で投資しており、やがては無くなっていく宿命。

若しくは時給単価の安い国々に、どんどんアウトソーシングされていく。

そこで自分自身が労働市場で生き残っていくためには、如何に自分が稀少/レアな存在になれるかの視点を持つことが大事。

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開演前、休憩中、終了後と気さくに参加者の方と交流の機会がありました。

100人に1人から10,000人に1人へ

藤原さんの場合、リクルートに入社され、まず20代で営業とプレゼン(テーション)のスキルを磨かれ、30代でマネジメントを学んだ。

ここでポイントは、マネジメントが、営業とプレゼンと親和性のあるスキルであったこと。

講演では三角形(下記)を用いて説明され、

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講演中の板書から ②

底辺の片隅が営業とプレゼン、(底辺の)他方がマネジメントとなり、

頂点にマネジメントが加わったことで、面が築かれる。藤原さんはクレジットと称されていましたが、

この面が広いほど、他人(社内)の信任を得やすくなる。ここで説明されているスキルは才能、資質といった先天性のものではなく(参考文献『天才!』)、

努力、10,000時間の蓄積で身につくもので、社会人5年程度の経歴があれば誰でも既に身につけている。

面を如何様に作っていくかで、自分の稀少性が創られてくる。講義中、藤原さんが引用された例を紹介すると、

まず、美容師として社会で経験を積み、次いでお笑いにチャレンジしたとする。それぞれの経験は珍しいものではないが

双方の経験を組み合わせると、そこに稀少性が生まれ、お笑いで身に付けたコミュニケーション術を美容院での接客時に発揮すると、お笑いの出来る美容師として、存在を際立たせることが出来る。

藤原さんは1つのスキルに対して10,000時間の経験を積んだ時点で、大抵100人に1人の存在になっているとして

10,000時間のスキルを組み合わせることによって、100 x 100 = 10,000人に1人の存在となり、代えの効かない存在となることが出来る、というもの。

詳しくは月内に出版される藤原さんの新刊『藤原先生、これからの働き方について教えて下さい。』で解説されているそうなので

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講演中の藤原和博さん

是非そちらを。また、私の方でも読了記で取り上げられることが出来ればと思っています。

講義では更に組み合わせスキルを下敷きにして、一気に無謀とも言えるような所に飛び込んでいくとの刺激的な生き方も紹介され

参加者の多くが、大いに刺激を受けたものと思い、講演終了時は満場の拍手に会場が包まれていました。

私自身も3回の講演内容が統合される感覚があり、軽い高揚感を得られました。

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情報発信の効用

今回は藤原和博さんの講演もさることながら、お声掛け頂いた「KURI BOOKS 横浜読書会」を主催されている

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KURI BOOKS 横浜読書会のウェブサイト(画像はサイトにリンク)様々な形態の読書会が開催されており、開催情報などにアクセス出来ます。

佐藤久理さんにお会いするのも、横浜まで足を運んだ大いなる動機でした。

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講演後、藤原和博さん、横浜読書会を主催されている佐藤久理さんと。

振り返ると、冒頭に記載した通り私自身、成毛眞さんの書評講座に参加した事に深い動機(著書、「おすすめ本の紹介サイト:HONZ」のファンであったなど)があった訳ではなく

数十名で開催されたイベントで、それを記事にしたのがたまたま自分だけ(であったかもしれない)で、

そこに反応を頂いたという、一つでも歯車が狂っていれば実現していなかった今日の展開。

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講演後は、藤原さんを交えての懇親会.-

WordPressで本ブログを開設する際の手ほどき(講座)で、(講師の)井ノ上陽一さんから

「ブログを書けば、誰かの目には止まり、誰かの役に立っている」

といった経験談を披露されていた事を思い出し、その事を私自身が実感した1日でした。

藤原さんの大局観(時代認識)、シャープで本質を捉えた現代を生きる手引きとともに、様々、過去と現在の点を線とする実に印象的な1日を刻むことが出来ました。

 


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