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上念司さんが紐解くお金を斬り口にした日本史:『経済で読み解く日本史』刊行記念 上念司さんトーク&サイン会 参加記

経済評論家 上念司さんの『経済で読み解く日本史』5巻セット購入者対象のトーク&サイン会に参加。

会場は八重洲ブックセンター 8階ギャラリー。5冊計 3,499円(税込)

このところよく視聴している「虎ノ門ニュース」での舌鋒鋭いコメントにストレートな解説から

興味を持ち、(上念司さん本)初購入が一挙5冊 ^〜^

上念司さん登壇

歴史を学ぶ意義

最初30分トークで、❶室町・戦国時代からざ〜っと大まかな流れの説明前に・・

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青山繁晴議員と日曜午後、不安を直視し、在るべき日本の姿について考えてきた:『不安ノ解体』刊行記念サイン会 参加記

(2019年5月)月初、読了記をアップロードしていた

<< 2019年5月2日投稿:画像は投稿にリンク >> 青山繁晴議員が読者に問うた日本、そして日本人:『不安ノ解体』読了

青山繁晴参議院議員の『不安ノ解体  』刊行記念サイン会に参加。

いつものことではありますが、告知後、やがて100名の定員は満席に。

サイン会と銘打たれていたものの、イベント告知には

(ミニトークショー有り)

の一文もあり、その部分も楽しみにして迎えた当日。

平成から令和へと

前の予定が11時過ぎに終わり、サイン会が14:00からであったため中途半端なラグが生じ思案したところ

神保町をふら〜っとしてから「ちょっと早いかな」なんて思いながら会場の八重洲ブックセンター 8階ギャラリー前に到着したのが、開演100分前。

既に順番待ちの列が出来ていたものの5名程度で、これならサインの順番は早いぞと一安心。

青山繁晴議員のインストアイベント、一人一人、親身にご対応されるので、先頭集団に入ることがポイント ^^

目論見どおり、最前列中央部に鎮座。

読みかけの本を読み進めるなど、程よく時間つぶし出来、開演間近。

事前案内でミニトークは15分程度といった案内があり、青山繁晴議員登壇。

登壇直後からユーモアを交え全開の青山繁晴議員。

最近、拝見した中では最も軽やかな(リラックスされた)雰囲気で、話しの内容は「オフレコ」とのことで、

ここに記すことは出来ませんが・・

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鴻上尚史さんが語った空気、考える力、コミュニケーション力 etc:『「空気」を読んでも従わない』刊行記念 トーク&サイン会 参加記

前々回 👇読了記をアップロードした

<< 2019年5月5日投稿:画像は記事にリンク >> 鴻上尚史さんに学ぶ、その場の空気に縛られない楽になる生き方:『「空気」を読んでも従わない 生き苦しさからラクになる』読了

鴻上尚史さんの『「空気」を読んでも従わない』刊行記念トーク&サイン会に参加。

会場は、西武池袋本店 書籍館4階 三省堂書店池袋本店イベントスペース。席数が限られていたこともあり、早々に満席となった模様。

本イベント開催を知り、本書を購入していた経緯。

開演直前にご登壇され、鴻上尚史さんが「おっしゃりたいことは本に書いてしまっている」と、

各席上に用意されていた紙に質問を募り、原則、質疑応答形式で進行。

なお、本書に書かれている内容は『「空気」と「世間」』という著書で書かれており、

今回、岩波ジュニア新書からの出版は、同新書がターゲットする中高生に読んで欲しいとの思いがあってからとのこと。

ノンストップに近い形で繰り出された言葉の幾つかを箇条書きで紹介すると・・

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筒井康隆さんが描いた現実とファンタジーが入り混じった世界の十一の顛末:『おれに関する噂』読了

筒井康隆さんの『おれに関する噂』を読了。

一度耳にしたら(恐らく)忘れないであろうタイトルのインパクトに惹かれ

内容が気になって入手。もっとも内容については承知しておらず、「もしやエッセー集か?」と思いきや

 ・蟻

 ・おれに関する噂

 ・養豚の実際

 ・熊の木本線

 ・怪奇たたみ男

 ・だばだば杉

 ・幸福の限界

 ・YAH!

 ・講演旅行

 ・通いの軍隊

 ・心臓に悪い

なるタイトルが収録された短編集。

例によって主に移動時に読み進めることになったため、作品によってはバックグランドが頭にしっかり描き切れなかったものもありますが、

短編集のタイトルに掲げられた『おれに関する噂』は

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筒井康隆さんが描いたスパイがはびこる社会、核が拡散された世界 etc:『アフリカの爆弾』読了

筒井康隆さんの『アフリカの爆弾』を読了。

数多ある筒井作品の中でも代表作に数えられることを承知していて、

しばし、頭の読みたいリストに載っていて巡ってきたこのタイミング。

最初、長編かと思いきや

 ・ 台所にいたスパイ

 ・ 脱出

 ・ 露出症文明

 ・ メンズ・マガジン一九七七

 ・ 月へ飛ぶ思い

 ・ 活性アポロイド

 ・ 東京諜報地図

 ・ ヒストレスヴィラからの脱出

 ・ 環状線

 ・ 窓の外の戦争

 ・ 寒い星から帰ってこないスパイ

 ・ アフリカの爆弾

の12作収録。

スパイ、人気俳優、異空間等・・

どのような話しが収録されているか、巻末の平岡正明さんの「解説」から拾うと

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前田裕二さんが語った抽象化のコツとヒットの裏側:『メモの魔力』刊行記念 前田裕二 トークイベント参加記

SHOWROOM株式会社 代表取締役社社長 前田裕二さんの

告知後、早々に110席が満席となる人気ぶり

『メモの魔力』刊行記念トークイベントに参加。

本の充実度が高く、

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前田裕二さんの語られる内容に興味津々で迎えた当日。

『メモの魔力』の舞台裏

冒頭、トークの相手方を務められた(会場の)青山ブックセンターの山下さんによると、

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五木寛之さんが語った「作家のおしごと」:『作家のおしごと』刊行記念トークイベント 参加記

五木寛之さんの『作家のおしごと』刊行記念トークイベントに参加。

会場は神保町に所在の東京堂書店(イベント中の撮影は禁止)

足を運んだのは五木寛之さんの著書はその昔、1冊読んだ程度ながらその存在感と講演タイトルにある作家の日常的なことに興味を持ってのことから。

東京堂書店1階で開催中であった五木寛之フェア

五木寛之さんの著書のタイトルに「70代」「老」といった言葉が見られるように、これまで自分が参加してきたイベントの中で年齢層が高めに感じられる中、

イベント中に分かったことですが、盛岡、前橋、高崎といった遠方からのいらした方々もいて、引き寄せる力というのか、やはりその存在感を感じた次第。

作家と読者、今と昔

これまでナゴヤドームを含め様々な講演にイベントをされてきたそうで、サイン会を例にするとかつて参加者の立場でサインされるだけではどこか寂しを覚えたことから

自分がする側になった時、為書きを書いていたら(時間を要し)時間切れとなってしまい、

当初、打ち切りの判断も、参加者に詰め寄られ、会場の閉店時間を延ばす形で対応したものの

後に「作家がそこまでするのか」とマスコミから叩かれたそうな。イベント全盛の今では考えられないことですが、

五木寛之さんのお考えでは、今と昔では作家と読者の立場が逆転して

作品を読む際、かつては同人誌でも細かな点まで描写することが当然であったものの

今は読者が上から目線で自分の世界に合わせて(余白を持たせて)塗り絵を塗っていくがごとく、読むようになっていると。

事前告知に絡んだ部分では、昔の作家は三島由紀夫さんを例に作詞、作曲、歌手、ボディビル、ヌードモデル 等々、当たり前に何でもしていたと、

会場ではトークを中断して、三島由紀夫さんに石原慎太郎(ペギー葉山さん)の歌が披露され、新たな一面を知らしめられました。

他で印象に残ったところでは、日刊ゲンダイに1万回以上連載が継続中でギネス認定もされた『流されゆく日々』の裏話しに、

齢八十五を過ぎたとのことでしたが、歌詞に文書などが、すらすらと淀みなく語られる正確さに

平成について、(平成が)終わるという感覚よりも、昭和が遠のいていく気がされていると、

五木寛之さんご自身はその想いに、昭和歌謡の作曲を手がけられているそうで、実際、ミッツマングローブさんに提供した詞(曲/かえしてYOKOHAMA)が会場で流される場面もありました。

そしてトークの最後、著作であれ、建築物であれ、街並みであれ、書き上げられた/完成した当時に思いを馳せ、想像力を働かせることが重要だと仰れたことが印象に留められました。

作家の枠にとどまらぬ五木寛之さんの世界

かつて論学会とトークと音楽を組み合わせたイベントを日本全国で開催され、

昨今のミュージシャン事情から近年は開催しづらくなってしまったものの

新たな形態を模索されており、今回は五木寛之遊談会との仮題から実験的な試みであったようですが、

生原稿にCDに随所でプレゼントが問題の正解者に配布されるなどサービス精神旺盛で、

読者の方々の拠り所、コミュニティの中心を担われてきた方なんだぁ、と

これまでと趣の異なったイベントに五木寛之さんのお人柄を感じることが出来ました。

筒井康隆さんが語る文学、その真髄:『不良老人の文学論』読了

筒井康隆さんの『不良老人の文学論』を読了。

筒井康隆さんの新刊ということで「サイン本で欲しいなぁ」と物色していた折、

入手した本に書かれていたサイン

その機会を捉えて入手していたもの。

最初、何で表紙にベティ・ブープ?と思っていれば・・

” もう三十年近くも昔になるが、小生、幼い頃に見たベティ・ブープを再発見して夢中になり、

十六ミリ・フィルムを買い集めて、自分が見るだけでは満足できずに映画館を借りて上映会を開いたことがあった。”(p53)

という経緯が、本文で紹介。

本書は、筒井康隆さんが『週刊新潮』『群像』など、さまざま寄稿した文章がまとめられたもので、

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