オーストラリアを日豪関係に40年以上携わる田中豊裕さんに学ぶ一冊「オーストラリアワイン」:『豪州読本:オーストラリアをまるごと読む』おさらい ⑮

『豪州読本:オーストラリアをまるごと読む』のおさらい編の15回目〜

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今回も第七章から。スーパー、専門店やレストランなどでよく見掛けるオーストラリアワインに関して、同項目からの抜粋です。

世界に誇るオーストラリアワイン

” オーストラリアが世界最大のワイン生産国であることを知る人は少ない。

もともとオーストラリアにはブドウの木はなかった。約200年前オーストラリアにやって来たイギリス人入植者が、ブドウの木を持ち込み、植えたのが始まりである。

最初は、試行錯誤で失敗もあり、産業として確立したのは1820年代である。

日照時間はヨーロッパよりも長く、糖度の高いブドウが取れ、おいしいワインができるので世界的にも注目された。

1950年代までは一部の人に嗜好されていたが、第二次世界大戦後ヨーロッパ大陸からの移民の増加がワインの消費量を増やした。

1960年以降一般的に愛好されるようになり、毎年の世界のワイン品評会で数々の金賞や最優秀賞などを受賞している。

1980年代になると海外向けの輸出が大きく飛躍した。

今日、ブドウ栽培、ワイン造りは、オーストラリアの代表的な産業に成長した。

全国にはワイン生産地域が約60ヵ所、2,000以上のワイナリーがある。”(No.3111-3126)

オーストラリアワインにシラーズ種あり

” オーストラリアは大陸が広いので、多彩な気候、土壌により多品種のブドウが栽培されている。

赤は、オーストラリア独特のシラーズ種が有名である。100年以上の歴史がある。

オーストラリアの素晴らしい夏の日差しを十分に浴びて完熟し、フルボディの力強さと同時にエレガントな赤ワインができるようになった。

世界中どこにもない、オーストラリアならではのワインである。

他に、カベルネソービニョン、グレナッシュ、メルロー、ビノノワなどがある。

白ではシャルドネが代表的で、ほかにもセミオン、リースリング、ソービニオンブラン、マスカット、シャブリなどが栽培されている。

もちろん、ポート、シェリー、ブランデー、スパークリングワイン(シャンパン)も造っている。

味、香り、コク、うまみどれもよく、かつ値段も手ごろである。

日本国内で販売されている1本5,000円のフランスワインに匹敵するワインを、オーストラリア産であれば1,000円で楽しめる。”

自分好みのワインをオーストラリアのレストランで

” レストランで食事を取るときは、食事のメニューより先にワインリストが出てくる。

その中から自分の好みのワインを注文する。一般的には760㎖のワイン1本を10〜20ドルくらいで飲める。

多くのレストランではコーケージ(手数料)を払えば自分好みのワインのBYO(持ち込み)を認めている。

レストランで酒類を出す場合は、そのためのライセンスが必要であるが、

ライセンス取得には規制があり、かつ経費が高いので小さいレストランではライセンスを取得しないところが多い。

半数近くは、酒類免許を取っていない。それゆえ持ち込みを認めているのである。”(No.3135、3145)

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世界に輩出されるワイン造りの職人たち

” オーストラリアはワイン造りの技術、アイデア、教育に関しても世界をリードしている。

今日では世界市場で一般的になっているカースク・ワイン(ワインをビンの代わりに小さなプラ樽容器に収納)を世界に先駆けて開発した。

また、最近では、缶ビールにちなんで缶ワインを開発するなど、歴史は浅いが革新的な展開に世界が注目している。

各地にワインセクターがあり、大学でもブドウ栽培、ワイン醸造の専門家を養成している。

ここで教育を受けた若者は世界のワイン産業で引く手あまたである。

1800年代にヨーロッパで流行した病気により、ヨーロッパ各国の多くのブドウ菌が壊滅的な打撃を被ったが、オーストラリアはその難を逃れ、世界でも最も古いブドウの木が残っている。”(No.3154、3158)

更に広がるオーストラリアワインの魅力

” オーストラリアワインのシェアはまだ小さいが、今後オーストラリアワインの知名度が上がれば急激に輸入量が増えるだろう。

事実、オーストラリアはフランス、スペイン、イタリアに次いで世界4番目の大きな輸出国になって、世界の100ヵ国近くに輸出している。

年間の輸出額は、1999年に1,000億円、2002年に2,000億円そして2007年には7億6,000万ℓのワインが輸出され、外貨獲得は3,000億円を超え、さらに増加している。

イギリス、北米、ニュージランド、ドイツがその大半を輸入しているが、アジア地域への輸出が着実に伸びている。

約200年間でオーストラリアは世界を代表するワイン産業をつくり上げた。

国内需要は4億5,800ℓで、1人当たり年間23ℓを消費する。日本の消費はその10分の1にしかならない。

ワインは主なアルコールの中で唯一アルカリ性であることや、ポリフェノールを豊富に含んでいることなど、ワインそのものの商品啓蒙も必要である。

ワインは健康によいという一般認識をもっと強く植えつけるべきである。”(No.3166、3176)

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オーストラリアワインのこれから

オーストラリアワインと言うと、外食時、メニューの中で比較的安価で気軽に味を楽しめるセレクションという感じで浸透しているのかと思いきや、まだ、その全貌は知られていないとのこと。

今後、更に魅力が浸透し、銘柄が多彩となり、お気に入り(の銘柄)が増えるようになるのであれば、またワインセレクトが楽しみになりますね。

第7章、残すところ「教育ビジネス」と「現代社会事情」になりました。次回に続けます。

 

 


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